先日、
韓国の国防部(日本で言う防衛省みたいなの)が高校の歴史教科書にイチャモンつけたという記事をあげましたが、実は歴史教科書にイチャモンつけたのは国防部だけではなかったようです。しかも、教育科学技術部(日本で言う文部科学省みたいなの)の方から‘ご意見伺い’までしていた模様です。まあ、ビックリ。
なんか、保守陣営から‘失われた10年’と言われている左派政権(?)時代に鬱積していたものが多いみたいです。でも金大中政権にしろ、盧武鉉政権にしろ、立派に親米だったし、新自由主義的経済政策をとっていたし、独裁型大統領だったと思いますけどねぃ。ま、今の政権に比べると‘ヒダリ’になっちゃうんですかねぃ。ま、過去のレッテルってのもありますしね。
それにしても、最近の日本の右派といい、韓国のニューライトといい、自国を差し置いて「アメリカ様万歳」(←韓国の場合+日本マンセー)なのはなぜなんだろう?
ハンナラ党ナ・ギョンウォン議員、‘ニューライト’に会い教科書論議
「‘教科書フォーラム’理念的偏向指摘、政府へ伝達」
教科部、11月末終了-民主、「組分け中断すべし」
政府・与党が特定理念に偏向した方向へ高校教科書改編を進めているのではないかという憂慮が出ている。
ハンナラ党のナ・ギョンウォン第6政策調整委員長は21日、「ニューライト運動団体の‘教科書フォーラム’と18日に会い、懇談会を開いた」、「この席で教科書フォーラムの関係者が一部の教科書の理念偏向を指摘した。この旨を今週の党政会議を通じて政府に伝達する計画」であることを明らかにした。
国防部はこれに先立つ今年の6月、教育科学技術部(以下、教科部)の要請を受けて全斗煥独裁などを美化する内容を含んだ25項目の改正違意見を提出した事実が最近明らかになった。統一部も‘太陽政策’という用語を‘和解協力政策’に変えることなどを教科部に要請した。大韓商工会議所と教科書フォーラムなども最近、似たような理念的内容を載せた意見書を出していたことが伝えられた。ハンナラ党では元老を中心に、仮称‘教科書委員会’を構成し、教科書の内容を検討すべきという意見が出ていると伝えられている。
このような動きは、これまで一部の教科書の内容を左偏向だと攻撃してきた政府・与党が本格的に教科書を自分たちの好みに作り直すということではないのかという観測を呼んでいる。
これに対してナ・ギョンウォン委員長は、「理念的に偏向した部分や、経済成長などが過剰に貶められていることを正す必要はあると思う」としながらも、「教科書の全面改編などを検討したことはない」と否認した。教科部関係者も「各部署が自発的に修正する部分があれば、慣例的に意見を出しているだけ」だと釈明した。
しかし、国防部関係者は「今年の3月、教科部が『修正意見を出してくれ』と公文書を送ってきた」とし、「過去にこのような公文書が教科部から来たことはないため、その公文書を特別な要請として受け取った」と話した。教科部が主導的に近・現代史に関連する修正意見を集めたという傍証だ。
これと共に韓昇洙(ハン・スンス)国務総理は7月1日、国務会議で「特定許可書の内容が理念的に偏向している」というキム・ドヨン教科部長官(当時)の報告を受け、「学者たちにのみ任せるのではなく、各部署が教科書の誤った部分を集め、教科部を通じて反映させることができるようする」ことを指示したこともある。最近の政府・与党の動きがこのような指示の延長線上にあることが推し量られる。
教科部は11月末までに教科書の修正作業を終える予定だ。しかし、その修正幅や内容が例年の一般的な訂正にとどまるのか、大々的で理念的な改編になるのかについては口を閉ざしている。教科部関係者は、「かつては単純な事実関係に関する修正要求だったが、今年は理念をめぐる修正要求が多く、はるかに複雑だ」、「まず国史編纂委員会で修正要求案を検討した後、これを土台に教科部の立場を決めることになるだろう」と話した。
これに対して民主党のスポークスマン、チェ・ジェソン氏は、「親日本、親財閥、親独裁権力という無能で危険な政権の視点に子供たちを閉じ込めようとしているのではないか」、「政府・与党による国民の組分けとなる、無謀で不必要な行為を中断すべきだ」と批判した。
【ハンギョレ】パク・ビョンス/ソン・ヨンチョル/キム・ソヨン記者