選挙にGO!
2004年06月30日
「選挙にGO!」
これが広島県選挙管理委員会が決めた
今回の参議院選挙の標語らしい。
ど~も、インパクトはイマイチだし、
こんなんで有権者が投票に行くんかって感じじゃけど、
岩手県の選管みたいに
「どうして岩手の人は不満があるのに何も言わないの?」
と挑発的(かぁ?)な文章にしようモンなら、
与党側から「これでは与党批判だ」とクレームがきてしまい、
お蔵入り→税金のムダとなってしまうよりはいいか。(ん?)
ところで投票ですけどねぇ、これは国民にとって大事なんですよ。
それに、選挙というのは見方によっては
とってもオモシロイものなんですねぇ。
そこで、今日は選挙の楽しみ方についてレポートしましょう。
でも、投票日も近いことですから、ここは公正に、
検定教科書なみに公平に書くことにします。
しかし…、反日的分子(←自虐)のハムニダに
果たして公平な事など書けるのでしょうか?
■ 参議院とは何ぞや?
日本の国会は、衆議院と参議院がある二院制です。
しかし、「参議院は衆議院のカーボン・コピー」
だから、「参議院なんかムダ」という批判があります。
だもんだから
「参議院の投票になんか行かんでもエエ」
と思っていらっしゃる方もいるでしょう。
う~ん、確かにそうですね。
特に選挙に関心がない人なんかは、
「また選挙か、ウザいな、ウルサイな~」
とか思っているでことでしょう。
(ま、関心があっても選挙カーや電話はウルサイですが)
しか~し、参議院には参議院の良さがあるのです。
まず、衆議院は任期が4年で、解散→総選挙があります。
それに対して参議院の任期は6年で、解散は無いし、
選挙も半分ずつ行います。
これはどーゆー事かと言うと、
衆議院は任期が短いうえに解散(任期途中でも選挙して
総入れ替え・仕切り直しする事→だから衆議院の選挙は
“総”選挙と言うんですよ)があるので、
落ち着いて法律を作ったり、審議したりできません。
「政治家は選挙に落ちればタダの人」と、
むかし誰かが言いましたけど、その通りなんです。
だから、衆議院のセンセエ方は、国会よりも選挙区の
有権者に気を使わなければならないんですねぇ。
それに対して、参議院の定数はいま242人ですけど、
3年ごとにその半分の121人ずつを
選挙で選びましょうという制度になっています。
だから、この前「反日的分子」とおほざきになられた
広島選出のセンセエは3年前の参院選で当選したので、
今回の参議院選挙は関係ないんですねぇ。
だから参議院はじっくり腰をすえて、失言・妄言しほうだ…
…おっと間違えました…
大所高所から国政を見ることができるというわけです。
参議院が「良識の府」と言われるゆえんですね。
それなのに、この前の強行採決は何だ!
と憤懣やるかたない方もいらっしゃるでしょう。
だったら、投票すればいいのです。
誰に、どの政党に投票するかは皆さん次第ですが。
■ 二院制のメリットとは?
さて、その「良識の府」と言われる参議院ですが、
衆議院と比べて、その権限は弱い点があります。
これは衆議院の方が参議院よりも任期が短いため、
より民意を反映している(ホンマか?)という理由からです。
そのへんは憲法の59~61条、67条あたりにありますけど
詳しく知りたい方は、「公民」や「現代社会」などの教科書を
ひっぱり出して読んでみてくださいね。
で、内閣総理大臣を国会議員の中から選ぶわけですけども、
ここで衆議院と参議院で違う人を選んでしまった場合、
衆議院の意見が優先されます。
「それじゃ、参議院って国政に関係ないじゃん」
と思う方もいらっしゃることでしょう。
確かに、89年の参議院選挙では
「おたかさんブーム」にのって、社会党が大勝し、
参議院では土井たか子社会党党首が選ばれたものの、
法律上、衆議院が優位にあるため、結局、
自民党から首相(海部さんでしたっけ?)が選出されました。
しかしですね、みなさん、よ~く思い出してください。
この参議院選挙の前には、違う人が首相をしていました。
そう、あの“指三本スキャンダル”のハーモニカが上手な人です。
でも、選挙に大敗した責任をとって辞任しました。
記憶に新しいところでは、これまた自民党が大敗した6年前の
参院選でも橋本龍太郎首相(当時)が引責辞任しました。
このように、参院選の結果次第では首相の首が飛びかねないのです。
もっとも当の首相が「辞めん!」と言い張ったらそれまでですが…。
(あとで与党内がグチャグチャになっても知らないよ)
それにですね、なぜ国会で強行採決がなされるのでしょうか?
それは、与党が両院で多数を握っているからです。
仮に、参議院で与党が多数派でないとしたら、
先日の強行採決はしようにもできなかったでしょう。
で、いくら衆議院で強行採決したとしても、
参議院で否決されるのがわかっていれば、
与党としてもあまり無茶な事はしないでしょう。
お互いに牽制し合うことで衆議院と参議院の
“チェック・アンド・バランス機能”がはたらくんですね。
ここですよ~。参議院の妙味は。
でもやっぱり
「法律案や予算案決議も衆議院が優位にあるんだから、
参議院なんかイラン!」と思う方がいるかもしれません。
しかしですよ、ハムニダが今いる韓国は一院制なんです。
んで、議会の任期は4年で解散がありません。
そして大統領の任期は5年なんです。
ということは、まるまる4年も国政選挙がないという事もあるのです。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は任期が3年以上残っていますし、
国会議員の選挙は今年の4月にありました。
なので、国政選挙は次の大統領選挙までないんですねぇ。
んで韓国の男性には2年数ヶ月の兵役義務があるんですが、
もし仮に、今の大統領と議会が
「アメリカさんの言うとおりにイラクにどんどん派兵しましょう。」
「それじゃ国防が手薄になるから兵役期間も延長しましょう。」
てな法律をドンドコ作っていったとしても、
今現在、軍隊にいる若者たちやその家族は
「そんなことやめてくれ~!」と訴えるスベがないんですねぇ。
ま、これはあくまでも仮のハナシですけど。
だから、民意を国会により反映させるためにも
二院制というのは必要なんじゃないかと
ハムニダは思うわけですよ。
おや?
参議院について書いてたら、こんなに長くなっちゃいましたね。
では、次回は選挙と投票についてご案内いたしましょう。
《選挙にGO!・クレームがなければその2へ続く》