敗北を抱きしめて
2004年01月16日
あんにょ~ん。
今日は一日中、郵便局めぐりをしておりました。
話題の『独島(竹島の韓国名)切手』が今日発売だったの。
切手集めが趣味の父さんに頼まれとったヤツ。
家から徒歩2分の場所に郵便局があるから
よゆーかまして午前10時前くらいに行ったら、
「そんなもの、9時に開けると同時にうちの郵便局に
割り当てられた30セットが速攻でなくなったよ。」
との窓口のおっちゃんの弁だった。
がちょ~ん。
気を取り直して他の郵便局に行くも、どこもかしこも
「いまさら来ても、そんなもんねーよ」
という結果だった。
(まだ発売日の午前なのに)
結局、5時間、知っている限りの郵便局を訪ねまわったが
どこにもなかった。
「再販の予定はありますか?」とくいさがってみても
「今日発売したばかりでこれですからねぇ。今はわかりません。」
という返事だった。
あいご~。
知らんかった。
こんなに切手ごときに群がる人が多いとは。
「マニア」とか「おたく」とかが育ちにくい国民性だから
絶対に売り切れたりはせんだろうとタカをくくっていた。
私の読みが甘かったな。
ごめんね。とうちゃん。
日韓両国で掲示板とかでの罵り合いとかがヒートアップしてるという
噂は聞いていたが、これほど人々が注目しているとは。
(実際にそれらを見たり参加しようとは思わんけど)
そーゆーヒトたちが切手の購入に走ったわけではないだろうけど、
話題になってるから、切手マニアのマニア魂に火がついたのは
確かだな。
日本の外務大臣が何日か前に販売中止を要請したらしいが、
そんなものは火に油を注ぐようなもんだわな。
日本がこの時期、そんなことゆっても、返す刀でヤスクニ問題で
ばっさりやられるだけだし。
あー、もう。
あんな海に浮かんだ岩みたいなのいらんわい。
と、個人的には思わずにはいられんのんじゃが。
吉田茂の孫(創氏改名についても何やらほざいてましたね)が
「日本も対抗して竹島切手を発売しよう!」
とほざいていたが、国民の意識において、日本は韓国に負けてるよ。
韓国には『独島』と名のつくものがメディアにあふれているし、
そーゆー店もあるし、はたまた『独島はわが領土』という歌まである。
小学生でも知っている。
対して日本の成人式で新成人に
「竹島って知っていますか?」という質問をしたら
「え~?誰の名前ですかぁ?」という反応が多いに違いない。
(イヤ、これは若者をバカにしてるわけでもヒガンでいるわけでもなく、
ただ、人々の認識レベルが韓国より低いということを言いたいの)
吉田茂の孫(そして大久保利通の子孫)よ。
竹島切手を発売したいのならば、その前に国民を啓蒙しなはれ。
ここで思い出すのは大阪の緑地帯。
(また大阪ネタで申し訳ない)
大阪の道路の緑地帯は、広島の緑地帯に比べて手入れが
あまりされておらず、ハゲている部分が多い。
そして、その空白になった土地(というても縦横50センチくらい)に
大阪人は勝手に種を蒔き、花を育てている。
(“大阪人”と書いてしまったのは、それが数ヶ所だけではなく、
あちこちにそんなところがあったから)
あまつさえ、「花を盗らないで!」などと立て札を書いている。
えぇんか?公共の土地なのに!?
でも、ここではすでに大阪のオバチャンが勝っている。
(もしかするとオッサンや若者もいたかもしれんが、こんな細やかなことを
するのは、きっとオバチャンでしょう)
市や府や国が、いまさら土地の所有が云々いっても、もう遅い。
花ひっこぬいても、また植えるよ。きっと。
だったらみんなでその花を眺めてたほうがいいんじゃないのん?
ということで、野放しになっている。
ここでは、
正式な所有者=国または府or市
実際の利用者=大阪のオバチャン
受益者=花を見る心の余裕がある人々
となっている。
国と国との領土問題も、こんなふうに解決できんのんかいと、
休みボケボケ頭の大学院生は思ったのでした。
薫