2003年08月03日
あんにょ~ん。
まんだ梅雨明けしてません。ソウル。
いかがお過ごしでしょうか?
さて。今日は我が家での言語のはなし。
我が家(構成員2人)では、韓国語が基本的に公用語となっております。
その彼氏はインド・パキスタン系コミュニティーなまりの英語、
(モスリムとしてこんな程度でいいのか?というレベルの)アラビア語、
家庭内で使われていたウルドゥー語(パキスタンの公用語)を話すのですが、
ソウルの家で私とのコミュニケーションは、韓国語が一番便利なので。
私は英語は某駅前留学で学んだ経験がありますが、彼氏のアクセントが
独特な英語を聞いていると機嫌が悪くなってしまうのです。
何ゆうとるかわからんで、意志の疎通ができんから。
しかし、最近彼氏が「にほんご」オンリーでいってくれと言い出した。
夏休みのあいだに日本語を完璧にマスターしたいんだとか。
しかも、ちゃんとした標準語を。
えっ、ネイティヴ広島人で、かつ、6年半の大阪生活でマスターした
インチキ大阪弁を使う私にひょうじゅんごぉ?
まぁ、私もなまりのある韓国語や英語よりも、標準語をまずキチンと
覚えたいもんね。しかも外人からいきなりタメ口やら方言やらで
親しげに話し掛けられてもムカつくしね。
(しかし、こーゆーのって、覚えたはしから使いたくなるんよね。)
前々から少しずつ教えてはいたけど、ヤツはどうも基本文法などには
関心がないらしく、テキストを開いてもすぐに逃げてしまう。
会話だけでどーやって覚えるんだ?と思いつつ、この頃は電話などは
すべて日本語でしゃべっている。
「モシモシ。オマエ(これは敬語じゃない!)ドコイマスカ?」
「ゴハンタベマシタカ?(韓国語ではこれが挨拶だけど日本語ではヘン)」
「ジャ、アトデネ('See you later'を直訳したらしい)。」
と、この程度なんだけどね。
さて、彼氏は最近、日本語の勉強のためにNHKをよく見るようになり、
その中でも深夜に再放送されてる『おしん』にハマっている。
そのハマったきっかけになったのは、おしんがりゅーぞーさんの取引先の
イギリス商人に、お茶を出すシーンであった。
「おしんでございます」と現れ、お作法にのっとりシズシズとお茶を出すおしん。
「OH!わんだふぉーデスネ。」と感心するイギリス夫人。
それを見て彼氏も「わんだふぉー」と思ってしまったらしい。
それ以来、毎晩、眠い目をこすりながら見ている。
(そして、なんで毎日15分ずつじゃなくて、いっぺんに見せてくれないんだ、
と文句を言っている。)
しかし、おしんの山形弁、りゅーぞーさんとげんじぃの佐賀弁、その他
大正時代の風俗など、外国人には新鮮ではあるが、理解ができないらしく、
私はそれで同時通訳兼、解説をしている。
彼「コノ、オGサンダレ?」
(解釈;このおじぃさんはどんな役割の人ですか?)
私「えっとね。おしんのダンナのりゅーぞーさんはお金持ちで、
りゅーぞーさんののbutler(執事)みたいなの。」
(執事か。うまいな。私も。)
そして、韓国の教育番組で、日本語講座なども見ている。
その番組の中で『がんばれキムさん』というコーナーがある。
日本の会社で働いているキムさんが、色々と苦労しながら日本語をマスター
していくというショートコントみたいなの。
それを勝手に
『がんばれアウェイズ(彼氏の名前。alwaysじゃないよ)さん』
に改題して、そのマネをしている。
まぁ、言語はなんでもマネから始まるからいいんだけどね。
でも、一番たくさんマネされてるのは私なんだよね。
ちゅーコトは、私の口癖とかもそのままマネされとる?
そーいえば、彼氏と日本語で話すときは気をつけているつもりではあるケド、
どうも彼氏の日本語は女っぽい。
そして、聞き取りやすいようにゆっくりと話しているんじゃが、どうも子どもに
話し掛けているような言葉になってしまう。
はうっ。これでは女っぽくて広島弁なまりの幼児語っぽい日本語(かおるご?)に
なってしまう。いつになったら完璧な日本語がマスターできるのでしょうか?
がんばれアウェイズさん。