2003年08月03日
あんにょ~ん。
大韓民国は、漢字文化圏の国です。
あの丸や四角の記号のようなハングルの文も、もとをただせば日本語のように、
漢字語が多く含まれているのです。
しかし、世界で一番合理的と言われているハングルは、とっても便利なので(?)
漢字があまり使われなくなっちゃいました。
で、たまに使われてる漢字を見ると、日本人として、ビミョ~なのがあったりしま
す。
それでは、行ってみよ。
《漢子能力検定試験合格者》
え~っと。近所の学院(韓国版学習塾みたいなの)のノボリなんだけど。
ウチの学院では○名の合格者を出しましたよっていう内容の。
でも、これは漢‘子’じゃなくって、漢‘字’でしょ。
そりゃ、韓国語の発音では、どっちも‘ハンチャ’になるけどさぁ。
漢字の検定なのに、その漢字を間違えてどうするよ。
ま、韓国も日本と同様、漢字の検定試験が必要なくらい、人々の漢字離れが
進んだようですなぁ。
《水清無魚》
これは、大学院版ゼミ旅行に行ったとき、昼ご飯によった森の中にある
閑静な食堂にかけてあった額縁。
水清くして魚無しって…。
こんな小ギレイなところに、こんな額縁って。
キレイな景色と清らかな小川がウリなんじゃないの?この食堂?
ところで、その食堂の外には何十匹もの犬が飼われていた。
で、そこのメニューには“捕身湯(ポシンタン=犬の鍋)”ってあったから、
あのワン子たちも食用だったんだろうなぁ。
もし、そこで捕身湯を注文したとしたら、この中の1匹が減ってたり。
うわぁ~。ドナドナの世界だよ~。
《愛之実践》
こっこっこっこれは…!
私が通っている大学の校訓でございます。
校内の至る所にこの漢字が使われております。
でも、これを見てイケナイ事を想像してしまうのは、私だけ?
これ見て赤面してしまうのは、私が汚れているから?
だって、「あいのじっせん」って。何するのさ?ねぇ。
《千年之愛》
これは、韓国でちょっと前にやってたドラマのタイトルです。
千年前のお姫様が、現代にタイムスリップしてその千年前の恋人の
生まれ変わりとナンタラカンタラという話だったと思う。
そんなに流行ってなかったし、私は元々ドラマが嫌いなので、
まともに見てなかったけど、たまたま見た時に、衝撃のシーンっ!
恋敵(と思われる)男が、何と日本人!!!
(しかし、それを演じているのはヤハリ韓国人俳優…。)
なぜかアパレル系の会社の室長をやってるお坊ちゃんである。
しかし、なぜに韓国の会社で???
そいつは、夜景の見える泡風呂で、ワインを片手にカッコつけてる。
(韓国人の見た日本人男のイメージって、こんななの…。)
そこに、キモノを着た白髪の‘じいや’らしき人物が入ってくる。
そのじいやのセリフは、
「フジワラケハ、テンノーケニツグ、メーモンノイエデ、ゴザイマス」
うわお。
千年前だから、藤原家なのね。
そりゃ、名門よね。
しかし、なんと説明たらしいセリフ…。
しかしぃ~、韓国のドラマに出てくる日本人(役)は、なんでいつも
韓国人俳優がやってるんでしょうかね。
予算の都合でしょうか、それとも日本の大衆文化がまだ解禁されてない
からなんでしょうか?
後者の理由だったら、まだ当分解禁されんでもいいような気がする。
だって、日本の音楽やドラマに関心のある韓国人は、インターネットを
通じていくらでも見てるし、在韓日本人としては、このビミョ~な
日本人像を見て苦笑いするのもオツだしね。
日本の大衆文化を解禁しないのは、韓国の保守派の牙城なんだけどね。
いや~。韓国のドラマに出てくる日本人って、『パールハーバー』に
出てくる(日系アメリカ人演ずる)山本五十六よりも衝撃的よん。
(ちなみにこの映画、日本で公開されたのは日本人役のセリフは
吹き替えられてる。私は韓国で吹き替えなしを堪能したけど。)
あら、話が漢字からはなれてしまったし、ちっともオチがありませんわ。
ほいじゃまた。