2003年02月26日
あんにょ~ん。
今日は私、ちょっとイラついてる。
なぜかと言うと、韓国では卒業式シーズンを迎えております。
この時期、小学校から大学まで、各学校で毎日のように卒業式が行われているのです。
さて、学校の敷地内だけで卒業式、その他イベント各種をしていただけるのでしたら、私は何も不機嫌にはならないのですが、困ったことに『イベント大好き民族』韓国人はそんなことでは終わらせてくれないのでした。
はあぁ~。それでなくてもソウル市内は毎日、交通渋滞がヒドいのですが、この時期、卒業式のある大学の周辺はたいへんなのです。
バスに乗ってて「なんでこんな場所で渋滞?」と思ったら近くに大学がという事はザラです。ハイ。
バスでいつもは30分くらいのところを、今日はしっかり1時間以上かかってしまいました。ぷりぷり。
なんで渋滞が起きるかというと、大学の入口周辺からキャンパス内にかけて、花屋をはじめとして、写真撮影屋、ワタアメ屋、トッポッキ(韓国のもち)屋、ククス(韓国のうどん)屋、ボンテギ(さなぎ!食うの!?)屋などの屋台がズラリと並んで道がふさがれ、そこに卒業生の家族が車で押し寄せるので大々渋滞が起こるのです。
なんで卒業式にこんな屋台が出とるんじゃぁ!
花なんか、そがぁによけいあげんでも、一人一束でいいでしょうが。
写真撮影も各自のデジカメやら写るんデスやらで撮ればいいでしょ!
卒業式にサナギ食うなぁ! と叫びたくなります。
だいたい、大学の卒業式ってことはみんな22歳以上。
男は軍隊行ってるから25歳以上なのに。
イイ年して親(しかも両親そろってるし。仕事は?)や親戚(ゾロゾロいます)に卒業式来てもらってんじゃねぇ! とさらに絶叫。
やーねー。家族の絆がイジョーに固いところにイベント好きときてるんだから。
この国の人たちって。
そうそう、韓国の一般家庭を訪問すると、子どもの誕生日やら、入学&卒業やら、親の還暦祝いやら、なんやらかんやらの度ごとに撮影した家族写真が、デデ~ンと鎮座しておられます。
若夫婦の家庭に行こうもんなら、立派な額縁(しかもデカイ)に入った結婚式の写真が、ババ~ンと壁に飾られてて、私の顔をハニワにさせてくれます。
ほんっとにこの国の人たちって、写真が好きなんだから。
自意識過剰なのかしら?
街の写真屋さんの数も、日本とは比較にならんくらいに多い。
こんなんで商売になるんか?と思ったりするけど、需要があるから大丈夫なのね。
さらに、普通の写真屋さんに加えて、「スター写真館」というのもあります。
そこでは、バッチリポーズをきめて、まるでスターのブロマイドのような写真を撮ってくれるところなのです。
その写真を撮った人談によると、目線の角度までいちいち指示されてめんどくさいけど、出来上がった写真を見て納得。白っぽくぼやけて写った顔にはニッコリスマイル。
気分はもうアイドル。だったとか。(私はやってないよ!)
あ、余談だけど韓国の写真屋で証明写真を撮ると、
「修正しますか?修正しないんでしたらスグ現像できますけど?」と言われます。
証明写真って、その人がまんまで写ってないとマズいんじゃないの?
パスポートや免許証が、昔の芸能人みたいに写っててもイイの???どーなの?
さて、彼氏に
「お前の卒業式もあんなふうに花束いっぱいもらって、写真撮影したい?」
って聞いたら、
「花より食べ物がイイ。写真いらん。」って言った。
よし、お前の卒業式には、大好きなバナナをたっくさん買うてあげるけんね。
薫