2003年02月12日
あんにょ~ん。
来月からソウルの地下鉄、バスの料金が600ウォンから700ウォンに値上げされます。いや~ん!
日本円にすると60円から70円の値上げで、どっちにしろ日本の料金に比べれば激安だけれども、やっぱり一気に100ウォンの値上げって庶民にはツライわぁ。
さて、そのソウルのバスにはソン・ガンホ(『シュリ』では主人公の相棒役で、最期は金魚にまみれて死んだ人。『JSA』では生き残ってしまった北朝鮮兵士の役。でもこの人、元々はコミカルな役柄が多いのよん。)の“人生逆転”というコピーの広告が目に付きます。
人生が逆転するって何なのさ?と思ったけど、それは宝くじの広告なのでした。
その宝くじは、1から45までの数字から6つ選ぶというロットなんだけれども、その1日の売り上げが数百億ウォン(以下、0を一つ取ったら日本円に換算できる)を超える日があったりとかで、ものスゴイらしい。
一人でウン十万ウォン分買う人もいるらしい。いや、ウン百万って人もいそうな勢い。
でも、そんなにたくさん買ったら、6つの数字をマークするのが大変じゃないかと私は思うんじゃが。(ロットはマークシート方式)そーいや、バイト先の社長さんもチョットだけど買ってたなぁ。
んで、1等の当選者がいないということで賞金が繰り越され、先週の当選賞金額が853億ウォンになったということで、ロットブームはますます加熱。ニュースではこのロット旋風が『狂風』と表現されておりました。
うん。まさに狂っとる。
先週は、その抽選会の生中継が、全国平均25%を記録。
視聴率もスゴイけど、宝くじの抽選をエンエン生放送ってのもスゴイよね。
この抽選会は第10回目で、まだこれからもやってくらしい。
ようするにこのロットブームはまだまだ続くのね。
さて、我が家では、彼氏がそのロットを発売している国民銀行で、ロットの抽選マシーンのおもちゃ(ハンディサイズ)をもらって来た。
スイッチを入れると1から45の数字が書かれたプラスティックのボールが、そのおもちゃの中でガチャガチャと動く。
しかし………。これって、ものすごくウルサイ!
試しに当たるもんだろうかと、私が6つの数字を紙に書いてやってみたけど、結果、みごとに全部ハズレましたばい。
そりゃ、そうだよに~。
6つの数字が全部あう確立って、814万5060分の1らしい。
人生は、そう簡単には逆転できないのねん。
それに、人生逆転ってことは、今までイイ暮らししてる人は逆転する必要はないわけだしぃ。
どこの国でも、宝くじをたくさん買う人っていうのはビンボー人が多いらしい。
そりゃ、豪邸に住んでる人々はワザワザ宝くじ買う必要はないわな。
宝くじが「貧者の税金」と呼ばれるユエンですたい。
フランスの学者さんが「宝くじ遊びは税金を徴収するためのごまかしであり、希望の不在に対する税金だ」と言ったらしいが、う~ん、ナットク。
販売元の国民銀行がくれたロットのおもちゃのおかげで、我が家のロットブームは到来する前に冷え込んでしまったのでした。
薫