鼻のでかい大統領
2002年12月21日
あんにょ~ん。
昨日、韓国で大統領選挙が行われ、次期大統領は鼻がデカい庶民派のおっちゃんが選ばれました。
瀬戸際に追いつめられた北朝鮮の『窮鼠猫を噛むかに見せるハッタリ外交』やら、保守派カマキリさんの『今の時期、改革よりも安定が大事でしょ』戦略やら、財閥おぼっちゃまの『土壇場でのご乱心』やらにも負けず、おっちゃんが勝っちゃいました。
なんか、7時くらいに家に帰ってテレビをつけた時には、カマキリさんが数%リードしていたけれども、8時くらいからおっちゃんが逆転。その後、差を広げて(でも結果的に得票率の差は2%くらい)おっちゃんが勝ったのでした。
なんか、外国で選挙権もないのに、こんなに選挙速報に手に汗したのは初めて。
スポーツ中継見てるみたいで劇的だった。
しかし…。地域別や世代別の得票率を見ると、これがホントに一つの国なのか?と思ってしまうほど、クッキリ別れていたのでした。
地域的には、釜山とかの東側はカマキリさん。
ソウルや光州などの西側はおっちゃん。
世代別でも20代、30代はおっちゃん。
40代は半々。
50代以上はカマキリさん。てな具合。
笑ってしまったのが、ソウル全体ではおっちゃんの得票率が高かったけど、「江南区」という高級住宅街(日本でいう田園調布とか芦屋みたいなトコ)ではカマキリさんの方が高かったりしたこと。
お金持ち、年寄り、東部地域の住人=カマキリさん支持。
ビンボー人、若者、西部地域の住人=おっちゃん支持。
という構図がありありと浮きあがっていたのでした。
おっちゃんは、当確マークが出た後の会見で、
「私を支持していただいた方々も、私に反対されていた方々にも感謝の意を表したい」としたうえで、国民の統合を訴えていたけど、こんなにパックリと割れてしまった世論をまとめるのは大変なはず。しかも国会での議席も、おっちゃんの政党は少数派だしねぇ。
来年の大統領就任してからが、雑草のような強さを持つおっちゃんの腕の見せ所。
そいじゃまた。
薫