ネタばれ注意!
2002年11月19日
この週末、「Bend it like Beckham」というイギリス映画を、ビデオ房
(ビデオバン;大型テレビのある個室でビデオを見るところ。1回300円くらい)
で見た。
このタイトルだけど、ベッカム本人のお話ではなく、べッカムにあこがれるインド系イギリス人の女の子が、頭のオカタイ両親の反対を押し切って、女子サッカー選手をめざすお話でした。
彼氏はこのビデオ見ながら、「この近くに住んでた」だの「働いてた」だの「この料理、おいしい!食べたい!」などとウルサイ。ウルサイ。
イギリスではインド系もパキスタン系も同じ地域、文化圏に住んでるのね。
さてさて、この映画はまだ日本未公開。
新鮮な気持ちで、日本で見たい!と思ったら、こっから先は読まないでね。
主人公は近所の原っぱで男友達とサッカーに明け暮れる“男前”な女の子。
でもお姉さんや、他のインド系の女友達は、オシャレというか、どうやったら男の子の視線を集められるかに夢中。
これまた“男前”な白人の女の子のサッカーチームにスカウトされたり、またまた“男前”な白人のコーチと三角関係になったりしながら話は進む。
厳格な、っていうかインドでは当たり前なんだろうけど、イギリスに移民しちゃったからまわりの西洋文化世界では浮きまくりで『厳格』の範囲内に入ってしまったシーク教徒の両親と、イギリスで育ったからすっかりヨーロッパ文化に染まっちゃった娘との葛藤がベースになっております。
あれっ、この話、私の隣人にも当てはまりまくり。
両親が、「サッカーなんてやめて、女の子らしく料理でも習いなさいっ!」とか、幼なじみの男友達(彼もインド系)が、実はゲイでびっくりだとか、最初は反対していたお父さんが、最後は応援しちゃったりとか。
あれっ!?この話、「Billy Elliot(リトルダンサー)」に激似。
と、まぁ「ありがちな話」ではあるけど、心温まる映画どした。
ビデオを見おわったあと、彼氏に
「私らの娘が(まだおらんけど)『サッカーしたい』って言ったらどうする?」
って質問したら、
「本人がしたいってゆうんだったら、反対しないよ。」って。
ふむふむ。
でも、「息子がもしゲイだったら?」の質問には、
「いやーっ!ゲイだけは絶対ダメーっ!」だった。
わしゃぁ、本人がよくって、まわりに迷惑かけんのんじゃったら、そりゃぁそれでエエと思うんじゃがのぉ。
薫