2007年にも8月6日がやってきました。今年は仕事の都合でその日に広島に帰ることができなかったのですが、ネイティブ広島市民(今は仮ソウル市民)としては、この日はいろいろと考えてしまいます。
韓国のニュースでもこの日の広島について、日本のように大々的ではないものの、いろいろと取り上げられていました。こちらのYTNのニュース映像はリンク先の

をクリックしてご覧ください。それではどうぞ。
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原爆62周年-「再びこのような惨状があってはならない」
[キャスター]
本日、日本の広島では原子爆弾投下62周年を迎え、平和祈念式が開かれました。参列者たちは再びあの日の惨劇が起こらないように平和を守っていくことを誓いました。
広島からユン・ギョンミン特派員がお伝えします。
[レポーター]
62年前、広島を廃墟にした原爆投下の時間に合わせて犠牲者達の霊を慰める鐘の音が響き渡りました。この1年間に亡くなった被爆者5000人余りが書き加えられた25万3000人の死没者名簿が慰霊碑に奉納されました。
広島市長は唯一の被爆国である日本には、被爆の真相を世界に伝えなければならない責任があると強調しました。
[録取:秋葉忠利広島市長]
「日本国政府は、世界に誇るべき平和法をあるがままに遵守し、米国の時代遅れで誤った政策にははっきり『ノー』と言うべきです」
改憲を主張する安倍首相は、非核三原則を守っていくと表明しました。
[録取:安倍晋三首相]
「今後とも憲法の規定を順守し、国際平和を誠実に希求し、非核三原則を堅持していくことを改めてお誓いいたします」
原爆投下はしょうがなかったと発言し、辞任した久間前防衛相は遺族たちの反対で参列することができませんでした。
原子爆弾は当時の人口35万人のうち、5年間で20万人もの命を奪い去りましたが、その10%は朝鮮半島出身者でした。1945年の広島への原爆投下当時、2万人もの韓国人も犠牲になりました。その後、25年が過ぎてからようやく彼らの魂を慰める慰霊碑が建てられました。
また、生存者の多くは過酷な被爆後遺症に悩まされなければなりませんでした。現在、被爆者の平均年齢は74歳。一部の政治家が核武装論を主張しているなか、毎年8月6日になればあの日の凄惨な光景を振り返り、核兵器廃絶と戦争禁止、平和の叫び声が響いています。
広島の象徴である原爆ドームは夜もライトアップされ、平和の大切さを訴えています。
広島からYTN、ユン・ギョンミンでした。
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ところで安倍首相の「非核三原則を堅持」というくだりが「非核三原則をチェンジ」に聞こえるというのを
カマヤンさんのところで見かけたので、もう一度聞いてみると、うん。その通りだった。これは安倍首相の発音がおかしいとかの問題ですまされるのだろうか?
それはそうと、このYTNの韓国語の字幕も「견지=堅持」になっていました。これはテープ起こしをしたんじゃなくて、テキストが元々あったんだろうなぁ、などと考えてしまいました。フツーに聞き取ったら「チェンジ」としか聞こえない。安倍の本心がにじみ出てるんだろうな。