(当然といえば当然ですが)韓国でも評判がヨロシくない石原東京都知事の三選に関する記事が2月11日のハンギョレ新聞に出ていたので翻訳してみました。それにしても「右翼の中の右翼」って・・・。ププっ。ちなみに、この特派員は最近日本に赴任したようですが、まだまだ甘いな。今後に期待。それではどうぞ。
“傍若無人な右翼”三選への道は霧の中
石原慎太郎東京都知事
在任中、無節操な権力乱用
80近い年齢も障害要因
右翼の中の右翼、マッチョの中のマッチョと呼ばれる石原慎太郎東京都知事(75)*は三選へのチャレンジに成功できるのか?
石原都知事はこれまで傍若無人な言動やポピュリズム的な政治行動で大衆的な人気を集めてきた。芥川賞を受賞した作家出身という肩書きも、人気の一因である。
4月に行われる地方選挙まであと2ヶ月余りとなったが、彼の三選への道はそれほど平坦ではない。4年前の選挙のような爆発的人気というわけにはいかないためだ。
8日に掲載された『朝日新聞』の世論調査によると、石原都知事の支持率は53%に落ち、歴代の最低値を記録した。「支持しない」という回答も35%にまで上昇した。これはまだ最悪の支持率とは言えないが、就任してから3年目の2002年4月の調査では78%の支持率だったことを勘案すれば下落傾向にあることは明らかだ。
石原都知事は韓国や中国などの近隣諸国ではよく知られた人物だ。「日韓併合は韓国人も望んでいた」だとか「中国人には凶悪な犯罪を行う遺伝的要素がある」など、数多くの妄言を日常茶飯事のように繰り返してきたためだ。
ちょっと前までは挑戦者がいないかのように見えた彼の三選が霧に覆われたようになった原因は、何よりも8年間の在任期間中の“無節操な”権力乱用のせいだという指摘が出てきた。彼が三期まで務めることになれば任期末には年齢が80代に差しかかるという点も障害要因だ。
最近明らかになった超豪華海外視察や公費乱用、息子を同伴した国外出張など、さまざまな問題が絶えることがなかった。『朝日新聞』の世論調査では、公金乱用問題について64%の回答者が適切ではないと答えた。2001年秋にアメリカを訪れた際には一泊26万円(約202万ウォン)のスイートルームに宿泊したり、同じ年に環境保護や観光振興を名目に206万円(4泊の宿泊費を含む)かけてガラパゴス諸島を訪れたことなどを日本のマスコミが報道した。それに対し東京都は首相に準ずる待遇をしてきたと対応した。
長い間、石原都知事を支持していたある人が「これから4年知事を続ければ晩節を汚すことになるのではないか。できれば今引退してほしい」と嘆いたと『週刊朝日』最新号が伝えた。
このような状況下で、彼の対抗馬探しも活気を帯びてきた。菅直人(61)民主党代表代行をはじめ、韓国でも名を馳せた俳優**の北野武(60)、小泉政権で外相を務めた田中真紀子(63)など知名度の高い人物が列挙されている。民主党側は「石原打倒のためにはショック療法も必要だ」と大物擁立の方針を明らかにした。
出身政党である自民党の支援を嫌い、過去2回にわたって無所属にこだわった石原都知事が今回は自民党の推薦まで受けて三選に対する強い執念を示した。
東京/キム・ドヒョン特派員
*1932年9月生まれの石原慎太郎は満74歳なのですが、韓国では一般的に数え年を使うので75歳になっています。「今は2007年だから数えだと76歳じゃないのか?」とも思いますが、まだ旧正月を過ぎていないので75歳ということのようです。今週末が旧正月だから、来週からは(76)という表記になるのかな?以下、「80代に差しかかる」など年齢に関する部分はそのように解釈してください。
**ビートたけしを映画監督扱いするフランス人も謎ですが、俳優扱いする韓国人も謎ですね。それにしても、都知事選出馬のウワサってあるの?
* 追記 *
情報流通促進計画のヤメ蚊さん、
Tomorrow is Another Happyの水葉さん、
言ノ葉工房のるかさん経由で知ったのですが、「
サヨナラ!石原都知事」というすばらしいホームページがあるんですね。「選挙開始の前日(3月20日ころ)に閉鎖する期間限定HP」とのことですが、それまでお気に入りに入れとこっと。