朝鮮総連系 商工会元職員を逮捕
(神戸新聞 2006年12月6日)
以前、こんな
1コマ漫画を紹介しましたが、北朝鮮を叩く口実が少なくなってきた日本は朝鮮総連をイジメることでそのウサを晴らしているようです。
なんですかね~。障害者自立支援法で障害者とその家族をイジメ、リハビリを打ち切ることで患者とその家族をイジメ、国旗・国歌の強制で教師をイジメ、教育基本法「改正」で子どもを厳しく飼いならし・・・(ネヴァーエンドで続きそうなのでこのへんでやめときます)。もしかして「イジメ」は日本政府の“伝統”なんですかね?
そういえば以前、luxemburgさんが「
いじめが外国語に?」というエントリーで、ドイツのマスコミが「IJIME」という単語を使っているということを書かれていましたが、韓国語でも「이지메(イジメ)」は日本からの外来語としてそのまま使われているんですよ。
んで、それを証明するかのような記事が、今日(12/6)のハンギョレ新聞に載っていたので、また訳してみました。
なお、写真の横断幕には「日本警察当局の総連と同胞女性に対する不当な強制捜査を断固として断罪糾弾する!」と書かれています。それではどうぞ。
北朝鮮圧迫カード?日本、“朝鮮総連イジメ”
2年以上前の事件まで持ち出して大々的な押収・捜査
六カ国協議再開を控え“焦燥”、強引な圧迫
総連関係者は先月30日、東京都新宿にある日本青年館で日本公安当局の弾圧を糾弾する緊急集会を開いた。『朝鮮新報』提供日本当局が北朝鮮の核実験をきっかけに在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)を全方位から圧迫している。朝鮮総連は街頭デモや国会前での座り込みなどをして強く対抗している。北朝鮮も対日非難攻勢の水位を一気に上げてきた。朝鮮総連を媒介に日本と北朝鮮が乱打戦を繰り広げている状態だ。
強引な捜査=日本の公安当局は最近、朝鮮総連の機関を相次いで捜索した。総連系の女性(74)がリンガー液60袋を不法に搬出しようとしたことにかこつけて先月27日、機動隊員数百人を動員して朝鮮総連東京本部など7カ所を捜索した。
捜査はこの女性の自宅と所属する支部、北朝鮮訪問を支援した新潟出張所なども網羅した。29日には総連系の人物が役員をしている人材派遣会社が捜査された。5日には兵庫県商工会の元職員(36)が無資格で税務相談をしたとしてこの職員を逮捕し、商工会を捜査した。
朝鮮総連を目の敵にしている公安当局の押収捜査は以前にもあったが、今回のように広範囲かつ無差別ではなかった。適用された容疑は薬事法・税理士法・労働者派遣法違反などで、大げさに騒ぎ立てて捜査するような事案ではない。
特に一連の捜査の起点となった朝鮮人女性のリンガー液密搬出は、5月に新潟税関に摘発され、処理が終わった事案である。派遣法違反は2年半前に起きたことであり、税務相談は商工会が同胞の生活支援レベルでしてきたことだ。
さらに3時間以上にわたって行われた東京都本部への捜査で日本の警察が押収したものは、郵便物の領収書などダンボール1箱にも満たない分量だったと朝鮮総連側は明らかにした。
“悪辣な挑発”=それでも公安当局は朝鮮総連圧迫の手綱を緩めていない。マスコミも当局が主張する容疑をそのまま報道することに汲々としている。
当局は、手術後の栄養補給剤として使われるリンガー液が生物兵器開発のための細菌培養に適用されかねないとか、北朝鮮指導部が入手を指示したという説を流している。公安当局はこの女性が一緒に持ち出そうとしていた肝臓治療薬は北朝鮮の核開発技術者の被爆治療に使われると主張し、核開発と関連付けた。
公安当局の一連の措置は、北朝鮮を締め付けるためであれば何でもするというメッセージにも見える。朝鮮総連が11月初旬からの人や物資の往来禁止は重大な人権侵害であるとして、万景峰号入港再開を求めるデモを始めたことが公安当局を刺激したとの観測もある。
これについて朝鮮総連は、公安当局が“軍用物資転用”“不法大量輸出”などの容疑を乱発して総連が犯罪団体であるかのように追いつめるために、マスコミまで動員して騒動を起こしていると強く非難している。北朝鮮の『労働新聞』は5日、“悪辣な政治的挑発に明け暮れる日本とは必ず決着をつけなければならない”と警告した。
東京のある外交筋は「日本当局の押収・捜査には無理な側面が多い」とし、「このようなことまでするのは、六カ国協議再開が議論されている状況で日本が北朝鮮を圧迫することができる口実があまりないという反証でもある」と話した。
東京/パク・ジュンオン特派員