下村官房副長官の従軍慰安婦の存在を認める
河野談話を否定するような発言について、韓国でも否定的な報道が相次いでいます。ま、このことを一番必死に報道しているのは
統一協会系の世界日報のようですけどね。あそこは従軍慰安婦の霊で壷やら原理講論やら多宝塔やら売りまくってるところだから、仕方ないですけど。
あ、さて、この下村発言について、首相に就任してから言いたいことも言えなくなった安倍壷三の本音を代弁しているのではないかという記事がありました。
従軍慰安婦問題:下村発言、首相の「本音」を代弁? 閣内不一致、与野党から批判(毎日新聞 2006年10月27日)
やっぱりそう思っちゃいますよねぇ。この毎日新聞の記事の最後に「下村氏の発言について、首相のブレーンの一人、高崎経済大の
八木秀次教授は『首相の支持者は就任後の発言に違和感を持っていただけに、下村氏のような説明がほしいと願っていた』と歓迎している」ってあるし。国会答弁している安倍首相は、なんか涙ぐんでるように見えますもんね。
で、下のは昨日(10/27)の聯合ニュースに出ていた記事です。それではどうぞ。
安倍首相“慰安婦修正論”擁護論争増幅
官房副長官“安倍の本音代弁”見解提起
【東京=聯合ニュース】シン・ジホン特派員=安倍晋三首相が26日、旧日本軍慰安婦の存在を認め、謝罪した日本政府の“河野談話”を否定する発言をした下村博文官房副長官を擁護する立場を明らかにし、論争が増幅している。
安倍首相は記者から下村副長官の発言に対する論評を求められ、「国会議員の資格でおそらく意見を言ったのだと思う」「私も官房副長官のころ議員の資格でさまざまな意見を言ったことがある。議員資格で話すことは個人の責任で話すことで、まったく問題ではないと思う」と話した。
下村副長官の意見を黙認するのかという質問には「私が話すことが内閣としての意見」だとかわし、議員はどんな発言をしても関係ないのかという問いには「今私が言った通りだ」と答えた。
また、安倍首相は“河野談話”と“非核三原則”をめぐって閣僚の意見が食い違っており、政府の意思を統一する考えはないのかという問いにも「今言った通り」と繰り返した。
現地メディアは安倍首相のこのような態度について、下村副長官が安倍首相の言いたいことを代わりにしたという見解があると指摘した。毎日新聞は「保守層の中から下村副長官が首相の本音を代弁しているという意見が出ている」と伝えた。
実際、安倍首相は1997年の衆議院決議時に“河野談話”について「談話の前提がかなり崩れてきている」と否定するような発言をしたことがある。しかし首相就任後、国会答弁では“安部政権”が河野談話を政府の基本立場として引き継いでいるという立場で軌道修正した。
これに対して安倍首相を支持する保守層からの反発の動きが感知され、それを意識した下村副長官が代弁したということだ。
衆議院4選議員である下村副長官は中川昭一自民党幹事長と安倍首相が1997年に組織した“日本の前途と歴史教育を考える若い議員の会”で活動した強硬派だ。この会は日本の植民地支配と侵略史を認めることを“自虐史観”だと批判し、“新しい歴史教科書をつくる会”の活動を積極的に支援した。
彼は25日、東京でのある後援で「慰安婦問題は時間を置いて客観的で科学的な知識を集めて研究しなければならない。歴史的事実関係をよく研究してみる必要がある」と河野談話の修正論を提起した。
これに対し民主、共産、国民新党など野党4党の幹事長や書記局長などは26日、国会で会談を開いて「看過できない事態」という意見を交わし、国会で集中追及する方針を決めるなど強く反発した。
1993年、河野洋平官房長官(当時)が政府見解として発表した河野談話は「長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた」として慰安婦の存在と強制性を認めて謝罪する内容が含まれている。