先日、後輩がやり逃げした「韓国の死刑制度はどうなっているんだろう?」で使われた韓国語資料の日本語訳です。
こちらは朝鮮日報の2003年9月28日の記事です。どうやら日本語版には出ていない模様です。それにしても、朝鮮日報も(たまには)いい記事書くねぇ。
[世論調査]死刑制度を廃止すべきか?
死刑“維持”52%、“廃止”40%
“死刑廃止論”増加趨勢
最近、宗教界の元老たちが死刑制度廃止を建議するために盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と面談するなど、死刑制度廃止問題が社会的争点として浮上しているなか、死刑制度廃止を望む国民が、過去に比べ増加傾向にあることが確認された。
朝鮮日報と韓国ギャラップが27日、全国の成人844人を対象に共同実施した電話調査の結果によると、死刑制度を「維持すべき」(52.3%)が「廃止すべき」(40.1%)より若干多かった。しかし、死刑制度を廃止しようという国民の国民の比率は、94年の20%に比べ2倍にも増加し、死刑制度を維持しようという意見は70%から大きく減るという趨勢を示した。
年齢別に見ると20代と30代では死刑制度に対する賛否がほぼ半々で、40代と50代以上では死刑制度を維持すべきという意見が多かった。大学以上の高学歴者の中では死刑制度廃止という意見がさらに多かった。
一方、単純に「死刑制度存廃の是非」を問う質問には維持すべきという意見が若干多かったが、「殺人などの反人倫的凶悪犯に対してのみ死刑制度を適用し、良心犯や政治犯に対しては死刑制度を廃止する」に対しては賛成(68.1%)が反対(25.2%)に比べてはるかに多かった。反人倫的な凶悪犯のみに死刑制度を適用させることについては、すべての年齢層で賛成意見が多かった。
「犯罪者を監獄に送る目的」としては「罪の対価を払わせるため」(38.6%)という意見がもっとも多く、次に「犯罪予防のため」(34%)、「罪人を教戒するため」(26%)などの順位だった。
今月3日の国際人権監視機構アムネスティ・インターナショナル(AI)によると、死刑制度を廃止した国家は全世界的に112カ国に達しているとされた。わが国では、7月にカトリック、仏教、プロテスタント、天道教などの7大宗教団体で構成された“死刑制度廃止のための汎宗教人連合”が、死刑制度廃止のために“総力戦”を展開するという立場を明らかにした。