ただいま韓国は旧盆につき、連休モードに入らせていただきます。
さて、先日の潘基文外相の次期国連事務総長内定の件ですが、やっぱり棄権票を投じたのは日本ではないかという疑惑の追加記事が出ていたので翻訳してみました。10月4日のハンギョレ新聞からです。それではどうぞ。
4回目の予備投票、棄権国は日本だった
読売「時期を誤った日本、渋々歓迎」
» 日本の主要新聞が3日付の夕刊と4日付の朝刊で潘基文外相の次期国連事務総長内定のニュースを大きく報道している。(東京=聯合ニュース)潘基文外交通商相が事実上、国連事務総長に確定したことに対し、日本政府は表面的には歓迎の意思を表しているが、渋い表情を隠せずにいる。一言で言えば“潘基文支持”という外交カードの効果の極大化を計ったものの、その時期を逃したためだ。『読売新聞』は4日、時期を見誤った日本の内情について「渋々歓迎」だと伝えた。
日本は最後の最後まで損得勘定をしたあげく、4回目の予備投票で棄権票を投じたことが伝えられた。これは同予備投票では唯一の棄権票だった。潘基文外相にはこの予備投票で賛成14票、棄権1票が投じられた。
日本はそれまで潘外相に対する支持を標榜しながらも、明確な意思表示は留保してきた。日本政府は潘外相が対日“穏健派”であることを認めている。しかし、安保理常任理事国入りが宿願であるである日本としては、先頭に立って反対してきた韓国出身の国連事務総長が喜ばしいはずがない。日本を公に支持したコフィ・アナン総長と比較すればさらにその傾向は強くなる。
これによって日本は潘外相支持を日本の常任理事国入りに対する韓国の支持と交換条件にするなど外交問題で韓国の大きな譲歩を引き出す決定的なカードとして活用しようと適切な時期を模索してきた。アナン総長選出の際も予備投票は6回にもおよんだため、水面下の交渉が活発だった前例を念頭に置いた。ところが今回は潘外相が予備投票で常に1位を独走し、大勢を占めたため、このカードを出すこともできないまま時期を逃してしまったのだ。日本の外務省高官は、潘外相の事務総長の任期5年と再選を念頭に置くかのように「これから10年間、日本の常任理事国入りはかなり難しくなるだろう」とため息をついたと伝えられた。
常任理事国のある高官は「4回目の予備投票で潘外相に対する支持を表明しなかった唯一の国が日本」だと指摘したと『日本経済新聞』はこの日報道した。同新聞は続いて「日本外務省側は『この件についてはコメントできない』と言葉を濁しながら、事実上認めた」と日本の“二重性”を突いた。東京/パク・ジュンオン記者
この記事で引用されている日経新聞の記事はこちらのようです。
政府、支持のカード切れず・国連総長に潘氏
(日経新聞 2006年10月4日)