まずはこちらのニュースをお読みください。
スウェーデン総選挙:野党連合が勝利 12年ぶり政権交代
(毎日新聞 2006年9月18日)
あれですよ。ほら。
≪いきすぎた性教育と性差別解消を押し進める「ジェンフリ軍団」は、嫌な男とはSEXしない、自分の身を守るためにキチンと避妊するなどの悪辣な手段を用いて、「我こそは日本男児であるぞ。俺の稼ぎは少ないがおまえが働くことは許さん。俺に子守をする気はないが、子どもは産め」というバカ民族を消滅させようと企む、悪の組織なのです!≫(←
gegenga師匠のコメント欄から拝借させていただきました)という脳内妄想を爆発させている人々から“フェミナチ帝国”として恐れられているスウェーデンで日曜日に総選挙が行われ、右派の野党連合が勝利したというニュースです。
しかしまぁ、なんですなー。私はスウェーデンというと「フリーセックス?」くらいの知識しかありませんが(←それは知識ではない)、スウェーデンとくると
キイキイと沸騰してしまう方々というのは韓国にもいらっしゃるようです。日本と違ってそういう反応をするのは古臭~いおジイちゃんたちみたいですけど。
で、なんかこのハンギョレ新聞の昨日の社説がおもしろかったので、つい訳してしまいました。スウェーデンの左派政権が選挙で敗北と聞いて喜んでいる人たちに対する反論をしています。
今日の安倍新政権ネタを訳そうかと思ったら、こっちに目が行ってしまったのです。まぁ、壺三といえば統一協会=世界日報の論調そのままのような反ジェンフリ論者ですから、多少は関連アルかな?あ、無理?でもま、どうぞ。
スウェーデンの政権交代に“福祉病”を云々する勢力
今月17日、スウェーデンの総選挙で中道右派連合が勝利した。1930年代以降、わずか9年間を除いてずっと政権を担ってきた社民党の敗北は、一つの大事件だ。中道右派は今回の選挙で“新しい穏健”、“働く福祉”を核心議題として打ち立て、高い実質失業率と公共部門の非効率などを解消すると公約した。長い間、左派勢力が構築してきた“高福祉高負担”政策に大きな変化が予想される理由だ。
右派連合は保守的色彩を弱め、現実的政策代案で有権者を攻略した。最近、ヨーロッパにおける左派と右派との政策同調化現象が、スウェーデンの総選挙でも力を発揮した。一方、社民党は高い経済成長に安住し、有権者の変化・改革の動きを取り入れることができなかったため、伝統的な支持層である労働勢力の票も流れた。
問題はこのような総選挙の結果よりも、これを解説する国内の保守系メディアのや一部の学者の単調な視覚だ。彼らは声をそろえて「社民党の敗北=スウェーデン型福祉モデルの失敗」と規定し、さらには「福祉無用論」や「成長万能主義」を説破している。論理的飛躍と牽強付会も甚だしい。
スウェーデンは1世紀近く、国家中心の経済発展と福祉モデルをつくってきた。すでに1930年代には国家予算の福祉支出が占める割合が、現在の韓国の水準(国民総生産の8%)を超えていた。そのため、総選挙を勝利に導いた穏健党党首が「福祉制度が維持されるように働き口を増やす」ことを強調したように、右派であろうと左派であろうと、長い間社会的協約によって構築してきたた普遍的福祉システムの原則と根幹を損なうことはしない。“成長か分配か”という古臭い二分法を強要する韓国内の論理とは、あまりにもかけ離れている。多くの専門家が右派連合は“効率的福祉”を求めるものの、“福祉の代わりに効率”を求めることはないだろうと予測しているのもこのためだ。
韓国の福祉の現状は、スウェーデンと比較するのも空しくなるようなレベルだ。普遍的福祉政策は今まさに下書きを書いたような水準で、福祉支出の割合は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中では最低水準だ。政府が打ち出した2030年の青写真が実現したとしても、スウェーデンの現在の水準にも及ばない。このような実情の中から“福祉病”を云々するのはまるで低体重患者が肥満を心配するようなものだ。
*参考
ディストピア、ディスっとくわ。
(成城トランスカレッジ! 2006年6月1日)