先週末、韓国政府はアメリカ産牛肉の輸入再開を決定しました。ガ~ン!マジですかぁ~?実は今まで日本で輸入再開が決まったというニュースを聞いても「他山の石」としか見ていなかったんですけどね。スミマセン、私が悪ぅゴザイました。

アメリカ側は、現在交渉中のFTA(自由貿易協定)の切り札として「アメリカ産牛肉の輸入再開」という条件を提示し、それに対して韓国政府がヘニャヘニャヘニャ~という状況でこの輸入再開が決定されたようです。以前は「
米国産牛肉輸入について日本と韓国の対応はこんなにちがう」とお褒めいただいて(?)いた韓国政府もついに陥落してしまったようです。(ノ大統領、ライス米国務長官と会談:写真(↑)は本文とあまり関係ありません)
それにしても、この決定に対して、韓国のマスコミはもちろん、韓国世論もブキミなほど静かです。ぎゃ~!イヤ~ン!これは国民の健康に直接関係のある問題なのよ~!
だからちょっと一人でも騒いでみます。下にあげたのは昨日(9月13日)のハンギョレ新聞の社説ですが、・・・おいおい、日本をヨイショしすぎだよ。いつからハンギョレ新聞は“媚日”になったのかね?
日本が禁止する牛肉を我々は食べてもいいのか
政府が先週末、アメリカ産牛肉の輸入再開を決定した。30ヶ月未満の牛の精肉は安全だと農林部(部は日本の省に当たる)が下した結論に従ったものだ。しかし異常なほど世論は平静だった。政府を信じきっているのだろうか。そうではないだろう。結論が分りきっており、これ以上失望することもないからに違いない。米韓自由貿易協定(FTA)交渉の先決条件として、アメリカ側が出した牛肉問題の解決という要求を拒否する姿勢は、韓国政府には最初からなかったように見えた。世界的に30ヶ月未満の牛から少なくとも21件の狂牛病が発生しており、精肉にも狂牛病の危険物質があるという研究結果も“馬の耳に念仏”だった。
日本政府と比べると憂鬱になるばかりだ。日本は「精肉も決して安全ではない」として、狂牛病が発見されたことのない20ヶ月未満の牛肉のみを輸入するという主張を貫いた。韓国政府が牛の月齢を確認する際に使う“歯牙鑑別法”も日本は認めなかった*。牛の出生記録がなければ輸入許容月齢基準をさらに低くするなど、最大限安全性を確保する努力をした。アメリカのスポークスマンのように安全性を強調し、「国際基準に合った」という言葉ばかりを繰り返す韓国政府とは大違いだ**。
国民を意識する姿勢も違う。日本政府は公聴会、討論会、説明会を開き、危険情報を公開したという。農林水産相のホームページを通じて数十回もの意見交換会も準備した***。一方、韓国政府は公聴会すら一度も開かなかった。輸入再開問題を論議した専門家協議会の会議録も公開しなかった****。詮無い言葉で言えば「お前は騒いでいろ、こちらで勝手にする」ということではないのか。
国民が口にするものの安全を守らなければならない政府の義務は重く、厳格であるべきだ。外食産業の肉類原産地表示制度もちゃんと整備されておらず、国民の望まないアメリカ産牛肉をいつ食べることになるかもわからないという状況だ。安全な食品のみを食べるという国民の権利を侵害する権限は誰も政府に与えた覚えはない。アメリカ産牛肉の輸入問題はもう一度検討しなければならない。
*どっちにしても牛の正確な月齢を知る手段って、テキトーなんでしょ?っていうか、月齢ウンヌンゆっても20ヶ月未満の牛は狂牛病が“発症”しないってだけで、“かかっていない”ってわけじゃないんでしょ。ってか、アメリカの管理体制自体が問題なんでしょ?
**いや、大した違いはありませんって。
***
これのコトかしら?でも無駄に多いだけって感じがしますけど。

****日本の場合、公開したって言ってもこんなのですよ(→)。ねっ、真っ黒で何が書いてあるのか全然わからないでしょ。こんな
敗戦直後の日本の教科書みたいな のなら公開していないのと同じですって。
(写真は
luxemburgさんトコから借用)