このところ、韓国のリベラル系新聞の紹介が続いていましたから、そろそろ保守(?)系の論調でもと思ったところに
壺売りカルトが東亜日報に乱入という事件が起こり、そちらにしばらく行ってしまいました。
んで、せっかくなんで、統一協会系の新聞、『世界日報』は安倍晋三次期総理(出来レース)候補をどう論じているのか読んでみましょう。
世界日報も
岸信介元首相のお孫さんでいらっしゃる、安倍晋三内閣官房長官が私人としての立場で地元事務所から“官房長官”の肩書で統一協会のイベントに祝電を送ってくれたことに感謝して、安倍晋三官房長官を三回にわたって特集を組んだ模様です。
でも世界日報に直リンクするのかキモチワルイので、Daumというポータルサイト(韓国ではYahooよりもDaumの方がメジャー)経由でリンク貼ってます。記事は8月21日から23日に連載されたものの第一弾です。それではどうぞ。
東アジアの盟主を夢見る“日本のネオコン”
日本の次期首相を選ぶ与党自民党の総裁選挙が1ヵ月後に迫った。次期総理の最有力候補であり、保守右翼性向の強い安倍晋三官房長官の理念的性向と外交政策の方向など、主な関心事を3回にわたって掲載する。
「私は闘う政治家だ。国益のために戦士になる」
日本の次期総理として有力視されている安倍長官は、執権構想を描いた最新の著書『美しい国へ』の序文で自らをこのように表現した。
敗戦国の“しがらみ”を払い落とし、アジアの盟主としての地位を築いて日本の利益のために邁進する戦士と自負しているのだ。ヒヤっとする感じさえするこの命題は、過去の“強い日本”を懐かしむ日本人、特に30~40代の中年層から幅広い支持を得ている*。
安倍長官は、日本の過去の侵略史や歴史教育を充分に受けていない戦後世代の“過去回帰欲”を解消する、“象徴的存在”として浮上している。彼は経済回復とともに「なせばなる」という自信を取り戻した国民の多数が、次の目標として何を望んでいるのかを見通している。これは日本の主流である保守右翼勢力が主張する“失われた栄光”の再現と一脈相通じるものがある。
安倍長官は、日本政界の貴公子と呼ばれている。甘いマスク**に加え、名門の出身でもある。父親は1980年代に総理の有力候補となったものの、病に倒れた安倍晋太郎元外相であり、母方の祖父は第二次世界大戦のA級戦犯として服役するも(A級戦犯の)死刑執行の翌日、無罪***となって釈放され、後に総理になった岸信介だ。岸の弟、すなわち安倍長官の大叔父は、佐藤家の養子****となった佐藤栄作元総理だ。佐藤が鹿児島に住んでいる朝鮮陶工の子孫であるシム・スグァン氏を訪れ、自らも朝鮮人の子孫だと示唆したことが伝えられているが、内幕は明らかになっていない。
かろうじて命拾いをした岸は、1957年に総理に就任した後、平和憲法の改憲を掲げて“憲法改正調査会”を設置し、改憲を試みたが反対世論とアメリカの圧力*****で失敗した。死の直前の病床でも積極的改憲論者である中曽根康弘(86)元首相に日本の富国強兵のために改憲しなければならないと頼み込んだという逸話は有名だ。安倍はこのように先天的に強硬保守右翼の血脈をそっくりそのまま受け継いでいる。
安倍長官は日本が普通の国に生まれ変わるために軍備を拡充しなければならず、誇り高い日本の歴史と伝統を受け継ぐ次世代を育てるためには教育基本法を改正しなければならないと繰り返し主張している。若者たちに愛国心をしっかりと教えなければならないとの主張も声高にしている。第二次大戦敗戦の敗北主義から脱却し、強い日本の再編を夢見る保守右翼勢力は、安倍長官によってその夢をつかもうとしている。
東京=ジョン・スンウク特派員
*えぇっ、安倍の支持層って、30~40代なの!?私もその世代ですが、私はもちろん、私のまわりにも支持者っていないなぁ。私の交友関係ははその「幅広い支持」の枠からもハズれているのかなぁ。
**実はこの翻訳、先週着手しようとしたのですが、ここでキモチ悪くなって挫折していました。
***記者の事実誤認(ワザとか?)。岸信介は無罪になったのではなく、不起訴になったのです。
****これも間違い。次男の岸信介が佐藤家から親戚の岸家に養子に行ったのです。佐藤栄作は三男。
*****あれっ?40年代後半のいわゆる逆コース以降、アメリカは一貫して日本に改憲圧力を加えてたんじゃなかったっけ?
それの延長線上で誕生したのが自民党であり、岸政権じゃなかったのか?家かえってもっかい調べてみよっと。
それにしても、この記事を書いたジョン・スンウク特派員って、どっかで見たことある名前だなぁ…、と思っていたら、そうだ、
安倍晋三内閣官房長官をはじめとした有力政治家が統一協会に祝電を送ったという記事を書いた記者でした。おろろ。
あぁ、そういえば、あの記事にはハッキリと「合同結婚式」と書かれていたのに、後日このことが日本のマスコミでも報じられるようになると、統一協会側は「合同結婚式ではない」と否定してきましたねぇ。なんでも世界日報の“事実誤認”だったとかで…。
へぇー、ほぉー。同じ壺売りグループの新聞社がこんな盛大なイベントに関する記事で事実誤認なんてしちゃうんですか。はぁ~?と思ったものです。
んで、また改めてそのイベントに関する
5月14日付の世界日報の記事を見たのですが、やはり「合同結婚式(합동결혼식)」と表記されております。
世界日報が「合同結婚式」と報じたのは誤報で、「安倍晋三窮地!統一教会『合同結婚式』に祝電!」という記事を掲載した週刊誌「FLASH」に謝罪・訂正を求めるくらいなら(この抗議文は統一協会のHPから削除されていた。ちっ。)、さっさと身内の新聞社の誤報を正せよ。っていうか、やっぱり合同結婚式なんだろ~!
あ~あ、今日は安倍晋三に関する記事を載せて終わりにしようと思ったのに、なんか壺売りカルトの話までやっちまったい。