先日お伝えした、
統一協会信者が東亜日報の本社ビルを占拠した事件の続報です。
と言っても、東亜日報側がこの事件について、さらに深く追及した記事を出したわけではないんですけどね。このまま引き下がるのか~、東亜。このまま何も無かったかのようにスルーしたら、私は東亜日報に“ヘタレマスコミ”の称号を与えるぞ。わかったか~、東亜。(って、こんなブログでゴニョゴニョと日本語で書いても通じないでしょうけどね)
んで、なんですわ。統一協会のやってる日刊紙、世界日報がですね、8月25日の社説で、東亜日報に対する反論を書いたんですわ。これがまた反論になっていない反論なんですけどね。
壷売りカルトの主張なんて、読むのもキモチワルイし、訳すのもかったるいなぁ~と思っていたら、『メディア・オヌル(今日)』のネット版に、この事件に対する二紙の論調を要約している記事がありました。ということで、そちらを訳してみました。
“新東亜事件”、東亜-世界の戦いが始まるのか?
世界日報「東亜の社説は扇情・商業性の言論擁護」と猛抗議
世界平和統一家庭連合(統一協会の韓国での正式名称。1994年に世界基督教神霊協会からこの名称に変更し、宗教色を弱めた。でも日本での正式名称はなぜか世界基督教神霊協会のまま。)の新東亜ビル占拠を非難する東亜日報の社説に、世界日報がやはり社説で反撃に出たため、新東亜 vs 家庭連合の葛藤が新聞社間の対立に発展する兆しを見せている。新東亜は東亜日報出版局から発行されてる月刊誌であり、家庭連合の文鮮明総裁は世界日報の会長を兼任している。
世界日報が25日付の社説「新東亜の暴露ジャーナリズムを警戒する」*で東亜日報の24日付の社説を批判した根拠は、“言論の行き過ぎた商業主義”と“非倫理的取材”だった。
世界日報は社説で「東亜日報の『統一教の本社乱入、国民の知る権利に対するテロ 』という題の社説は、扇情性・商業性に基盤を置いた言論の問題点を歪曲、擁護する代表的事例」だと言及し、「このような主張は、本末転倒だと規定せざるを得ない」と明らかにした。
世界日報は「どの宗教であれ、様々な理由で冷淡な信者や脱退者がいるものであるのに、新東亜はごく少数の反対者の話のみを聞き、それも10年以上前の話を引き出して記事に書いた痕跡がありありと見える」と非難した後、「家庭連合が新東亜側に何度も合理的解決方法を求めたにもかかわらず、口だけの約束だけで誠意を見せなかったことが、集団抗議のきっかけになった側面も否定することは難しい」と責任を東亜側に転嫁した。
世界日報はまた、「新東亜に掲載された『統一教会、大解剖』の記事は家庭連合の名誉毀損を目的に“潜入取材”し、実質的な反論の機会もなく報道したという動機の不純さが含まれている」として、新東亜の“取材倫理”問題を指摘している。
事件発生後も沈黙を守っていた世界日報が社説を通じて激怒(?)してみせたことは、東亜日報が記事や社説で家庭連合信者の暴力性を顕在化させ、教団内で不満が大きくなったうえに、教団のイメージ全体に悪影響を与えたことを憂慮したためだと思われる。
これに先立ち、東亜日報は24日付の社説で「 統一協会の信者は「新東亜」の記者のパソコンや事務所の備品を破壊し、該当記事を書いたチョ・ソンシク記者の取材書類を奪った」、「『 東亜日報の輪転機に砂を撒く』 と脅し、さらにはチョ記者の携帯電話に「殺す」という脅迫じみたメッセージを200件以上も送った」と非難した。また、家庭連合側に「今回の“新東亜乱入事件”が“世界平和”という教義に合致するものなのか、それとも一部信徒の脱線であるかを明らかにしなければならない」**と要求した。
一方、朝鮮日報は家庭連合側を非難する論説委員のコラムを掲載した。
朝鮮日報は25日付の【萬物相】でインドネシア最大イスラム団体“ナフダトゥール・ウラマー(NU)”の私設警護員100人が2000年5月に団体の腐敗疑惑を暴露した有力日刊紙・ジャワポスの事務所を占拠した事件と今回の事件を比較しながら、家庭連合側を戒めた。
朝鮮日報は「統一教会は創立以後、大学、企業、文化芸術団体、言論機関も経営するほどの国際的宗教団体に成長した」と言及し、「一部の信者がマスコミに対してこのような行動を起こすのは、“ 世界平和”という言葉が団体の名称にも入っている統一教会の地位や教えとも合わない」と訴えた。
*世界日報の日本語版はこの件に関してスルー、というか、日本語版は統一協会と関係あるってことを隠したいみたい。
**東亜日報・日本語版の訳があまりにもマズイので、一部手直しいたしました。