先日、朝鮮日報が出している週刊誌、『週刊朝鮮』による統一協会に関する
歯切れの悪い記事を載せたところ、「創価学会のツルのタブーならぬ、ツボのタブー」というナイスなつっこみが入りました。
今日は東亜日報が出している週刊誌、『週刊東亜』の2006年1月3日517号の「統一協会が動いた」という新年特集を拾ってみました。なんかこの記事も一つは「
文鮮明、平和に向けた世界遍歴」という奥歯にツボがはさまったような歯切れの悪いヨイショ記事です。内容もこの前翻訳した『週刊朝鮮』の記事とあまり大差ありません。目新しい内容もなかったので、もう一つの「
平和に向けた長征、合同結婚45年」 という記事を翻訳してみました。
一時期ワイドショーを騒がせた合同結婚は平和のためなんだそうです。噴飯モノです。説教してやりたいくらいです。しかも最初に出てくる日本人信者は広島出身だそうです。そういえば、中国新聞社の裏手に“超豪華な”統一協会の施設があったっけ。それではどうぞ。
平和に向けた長征、合同結婚45年
文総裁の指示に従って配偶者決定
- “離婚率5%”国内平均よりも低く -
100万人を超える人口を抱える日本の大都市、広島出身のヨリクチ・モモコの三姉妹は、全員が統一協会信者だ。彼女たちの両親もまた統一協会信者で、三姉妹は合同結婚式を通じて文鮮明総裁が“指定した”韓国人男性と夫婦になった。もちろん生活も韓国で送っている。兄や弟がいない関係で、実家の両親も韓国に住んでいる。
一番上のモモコは92年に韓国に渡り、江原(カンウォン)大学に通っていたが、その時に統一協会の集まりである原理研究会を通じて今の夫と知り合った。しかし、その当時はなんの感情もなく、文総裁が写真でその男性を配偶者として選んだために夫婦になったと言う。文総裁が男性を指定する前、彼女の母親は夢の中で長女に合った男性の顔を見たと言う。そして翌日、文総裁が選んだ男性の写真が届くと、母親は夢で見た男性と同じであることを喜んだ。
母親の夢の話を聞いたモモコは「約束された出会いなのね」と考えた。そして、それまではただの知り合いだったその男性がその時から好きになったそうだ。彼女は「10年以上いっしょに暮らしてきた今では時々夫が嫌になるときもありますが、この人でなければならないと思います」と言った。
彼女は個人的に小泉総理を男性らしい政治家だと思っている。そのため、小泉総理の靖国神社参拝問題や独島(竹島)領有権問題、サッカーの試合などで韓国と日本が対立すれば、しばらく葛藤に陥るそうだ。面白いのは問題に対する彼女の解決方法だ。
「韓国人は独島を韓国領土だと言い、日本人は竹島と言えば日本領土だと言えば、だれも解決することができなくなるしょう。でも韓国人の父親と日本人の母親の間に生まれた子どもだけはこの島を自分の島だと言えるでしょう。韓国と日本の葛藤は、愛で解決しなければなりません。私と夫の愛から生まれた子どもが結局は二つの国の問題を一番簡単に解決できますよ」。
夫婦の葛藤を専門的に解決してくれるセンター運営も
フィリピン最高の名門大学であるマニラ大学を卒業したグレイス・タダリーさんは、弁護士との縁談を断り、文総裁が選んだ韓国人男性と結婚した。彼女は「この世で一番大切なのは文総裁で、次に両親と夫と子ども」だと言った。同じくフィリピン人女性であるテレスポーロさんも「真の愛と真の家庭を築かなければならない」という統一協会の教理に感動し、文総裁が指定した韓国人男性と家庭を築いたと言った。
二人のフィリピン人女性は、韓国人の夫と夫婦喧嘩をするとき、言葉の壁を感じると言った。ボディ・ランゲージだけで自分の怒りを正確に伝えることはできないと判断すると、感情をもっともうまく表せる単語を探すために辞書を引くものの、その間に感情が静まることが度々あるそうだ。二人は「同じ文化で成長した夫婦であれば、小さなことでも大げさにケンカすることもあるでしょうが、私たちは違う文化を持っているので大げさに争うこともどうにか超えていけます」と話した。
モンゴル女性であるバトケレルさんは「モンゴル女性の多くは高校のときに結婚をしますが、その後、夫婦喧嘩が元で別れてしまうことも多くあります。私はそれを見るにつけ独身を貫こうと思っていました。でも統一協会で家庭を築くことが重要だということを聞いて感動し、文総裁のおかげで韓国人の夫と家庭を築くことになりました。うちの近所の人たちは私がモンゴルから嫁いで来たことを知っていますが、まったく問題になったことはありません」と話した。
統一協会を象徴する大イベントは合同結婚式だ。文総裁の主催で大規模な結婚式を行うのも話題であるが、顔も知らない男女が文総裁から指定されるままに結婚するということがさらに大きな話題だった。これについては「朝鮮時代でもあるまいし、どうやって一度も会ったことのない人と夫婦になることができるんだ」「文総裁に洗脳されたのではないか」「合同結婚式のせいで離婚率が高い」など、様々な話題が行きかっている。
家庭から包容していき、愛することができてこそ
統一協会側によると、1960年から始まった合同結婚式によって結ばれたカップルは5億組余りに達する。彼らが明らかにした離婚率は5%で、韓国の平均離婚率が9.3%を超えていることに比べれば低い数値だ。これについて統一協会側は、夫婦間の葛藤を専門的に相談するセンターを設置して管理していると説明した。
統一協会はなぜ合同結婚式に多くの力を注いでいるのか。自らも合同結婚によって初めて会った女性と結婚し、家庭を築いた統一協会傘下組織のある責任者はこのように話した。
「私には息子と娘がいますが、子ども達がどんな宗教を信じようと、どんな仕事をしようと、私は干渉しようとは思いません。しかし、結婚だけは文総裁が選んでくれた人と合同結婚式をしなければならないと思っています。私はこの考えを何度も子ども達に言ってきました」。
統一協会信者が文総裁の周旋した合同結婚式に大きな意味があると見なす理由は、「統一と真の愛」に見出さなければならないようだ。どちらか一方の主張や力が相手を圧倒するという結婚ではなく、お互い違う点を合わせて平和に暮らせることが、彼らが考える統一と真の愛だ。
ある関係者は「領土と政治、宗教と理念の葛藤は、自分と違うことを認められないことから生じます。すべての宗教団体は平和を強調しますが、結局は他の宗教を容認することができずに葛藤が起きます。このような葛藤を恐れて同じ宗教を信じる人とだけ結婚し、団体を作っても、他宗教との葛藤はより大きくなり、悪循環が起きます。こんなことではすべての人を愛する平和を実践することはできません」と話した。
彼は相手をよく知れは争えなくなり、そうやって交わっていけばより大きな真理を達成することができると話した。そして「人々は口ではみんなを愛すると言いますが、実際には自分が望む人だけを愛します。『自分で選ばなければ恋心もわかない』と結婚をしないというのは、普遍的な愛ではない利己的な恋愛をするということではありませんか」と問い返した。
彼は「文総裁が選んでくれた人と結婚することを非難する人は多いですが、私たちはそうやって出会った人を心から愛することができてこそ真の愛、真の平和を実現することができると考えています。家庭から他のことを包容して愛することができてこそ平和が実現すると考えているため、家庭を重視するのです。だから私たちは教会よりも家庭がより重要だと考えます」と話した。
でも一方ではこんな記事もあります。↓
平和新聞というキリスト教系新聞の記事です。
やはり大手マスコミには“ツボのタブー”があるようです。
ほとんどがフィリピンなど東南アジア出身
-暴行・離婚・強要次々と
最近、フィリピンなどの東南アジアの女性が国内に入国し、不法滞在にならないために統一協会(世界平和統一家庭連合)が主催する合同結婚式によって国内滞在資格を獲得した後、婚姻した韓国人男性からの暴行や離婚、虐待まで受けているということが明らかになった。
これらの女性がフィリピン外方教会が運営するフィリピンセンターや労働相談所、女性シェルターなどに身を寄せ、様々な被害や宗教的な葛藤事例を訴えるなど社会問題化している。
これに従って主教会議・信仰教理委員会(委員長チェ・チャンム大主教)は8日から2日間、カトリック中央協議会(CCK)で会議を開き、これらの被害事例と対策などを話し合い、まずこれと関連した教会の立場を整理して文献として発表すると伝えた。また、主教会議、イジュ司牧委員会、正義平和委員会などと共同でこの事案に関する対処方法を整備することを決定した。
信仰教理委員会の総務、チョ・ギュマン(カトリック大教授)神父はこの日、「統一協会の指示により入国した東南アジアの女性労働者が不法滞在にならないために一定期間の教育を経て韓国農村部の独身男性と結婚し、様々な問題と被害事例が発生しており、これに関する対策を話し合わなければならない」、「統一協会の原理などに関する教会の立場を明確にし、準備ができ次第、文献で発表する。他の全国委員会と共に対処する」と明らかにした。
一方、フィリピン外方教会韓国支部(支部長グレン・ジョバンニ・ヤロン神父)によると、フィリピン女性数百名が2月16日の統一協会合同結婚式の前後に入国し、京畿道や江原道一帯で韓国での家庭生活と社会に関する教育を経て韓国人男性と結婚生活を送っているが、韓国語や韓国文化に慣れないため、韓国人男性と文化的・宗教的葛藤を起こしている。中には暴行を受けたり離婚を強要されたりしていることが明らかになった。
さらにこれからも1000人余りのフィリピン女性が統一協会を通じて入国する予定であることが伝えられており、この対策整備が急がれている。このような事態が続いた場合、一歩間違えれば国際問題化する憂慮まで提起されている。【オ・セテク記者】
ついでに、庭瀬めぐみ教会の「
宗教問題研究会」というサイトがカルト問題についていろいろな資料を載せていたのでリンク貼っておきます。ご参考までにどうぞ。