昭和天皇側近のメモにしてもそうなんですが、以前から言われていることを裏付けるような資料が今になって公表されるというのが他にもありましたよね。CIAが自民党に資金援助をしていたというニュースです。もっと大きく報道されてもいいんじゃないのと個人的には思っていたのですが、なんかあっさりとした報道しかされていませんでしたね。(今さら感が漂うニュースだからなのでしょうか?)
毎日新聞だとこんなの(↓)とか。
CIA:日本の左派勢力の弱体化狙い秘密資金工作
他の新聞は検索するのがメンド臭いのでしませんが、ハンギョレ新聞にもこの件が7月19日の記事にあったので翻訳しておきます。
CIA、日本の野党分裂「秘密工作」展開
1950年代後半~64年 - 自民党政権強化のための金銭支援
米中央情報局(CIA)が1958年から64年まで日本の野党を分裂させ、自民党政権を強化するために秘密資金工作を繰り広げた事実が公文書で確認されたと日本のメディアが19日報道した。
日本の政界に対する中央情報局の資金工作の実態は、アメリカ国務省が機密解除期間である30年が過ぎた資料として発行している『アメリカ合衆国の外交』の29巻2部に載せられた。この資料集巻頭の“編集ノート”には、「アメリカ政府は中央情報局に対して日本の政治に影響を与えるための秘密工作4件を承認した」と記録されている。当時、資金工作は小規模ではあったが、自民党の主要親米政治家に対する支援と左派野党の穏健派を分離させることを目標に進められた。最初の工作はアイゼンハワー政府時の59年5月、日本の総選挙を前にした野党の躍進を防ぐために自民党親米派の幹部数名に対して資金とともに選挙に関する助言を提供したことだった。
社会党分裂工作は59年から親米的な「責任ある」野党誕生を目標として進められた。1年間で2700万円が支援された。この工作は60年1月、社会党右派が脱党して民社党を結成するという“成果”をあげた。
64年に入り、アメリカのジョンソン行政府はこのような工作は不適切であり、発覚すれば相当な危険が待ち構えているだろうと判断し、即座に中断した。しかし、共産主義勢力を排除するための秘密作戦は68年まで続けられた。
冷戦の真っ只中だった時期にアメリカが右派政権を支援し、野党を分裂させる工作を露骨に展開した時代が公文書として確認されたのは初めてだ。『共同通信』は戦後の日本政治史と日米関係史の再検証につながる重要な資料だと評価した。 東京/パク・ジュンオン特派員