今回の北朝鮮のミサイル発射実験に対する日本政府の対応を「騒ぎすぎ」と評した青瓦台(韓国の大統領府)に対し、これまた日本政府やメディアが「
キイキイ」と反応。これにまるで呼応するかのように韓国の保守系メディアも「
キイキイキイ」。日本のメディアも一緒になって「
キイキイキイキイ」。
という、なんだかよくわからない状況になってきました。
「えぇ~?なんか批判する相手が違うんじゃない?」と思わずにはいられない…。
まぁ、詳しいことはまた後日(←とか言いながら、後日ちゃんとやったことはあまりない)書くとして、今日もササっとハンギョレ新聞の記事を翻訳しておきます。
青瓦台の批判に日本の政界は“敏感”“先制攻撃論”正当性強弁
安倍「論評しない」
産経などの保守メディア、「攻撃論を議論すべし」と主張
日本の一部与党の政治家と保守系メディアは11日、青瓦台の一連の対日批判に敏感に反応し、対北先制攻撃論(敵基地攻撃能力検討)の正当性を強弁した。しかし、小沢一郎民主党代表など野党はこの日、一斉に先制攻撃論を批判した。
対北先制攻撃論の先頭走者である額賀福志郎防衛庁長官はこの日、「(先制攻撃論などは)日本の侵略主義的性向を表したもの」だという青瓦台スポークスマンの発表に対して「(日本が)戦後60年間平和を守ってきた実績を顧慮すれば理解してもらえると思う」と反発し、与党の意見を重ねて主張した。
日本政府の高位関係者も「(敵基地攻撃能力検討は)専守防衛的な論議」と主張したと『共同通信』が伝えた。9日、青瓦台のブリーフィングに激昂した表情を見せた安倍官房長官もこの日、「そのような論評に一々論評しない」と韓国側の批判を一蹴した。
『日本経済新聞』はこの日の朝刊で青瓦台の9日のブリーフィングで盧武鉉政府と日米政府の見解に差異が生じたと報道した。『読売新聞』、『産経新聞』など日本の保守系メディアは朝刊の社説を通じて、閣僚が立て続けに提起した対北攻撃論を本格論議することを主張した。
しかし小沢一郎民主党代表はこの日の記者会見で敵基地攻撃能力保有検討の主張に対して「敵は北朝鮮だけとは限らない」「こちら(日本)を攻撃していない今の段階で北朝鮮のミサイル基地を攻撃することはできない」と発言した。彼は北朝鮮の基地攻撃は、有事の際に限定されなければならないことを明らかにした。福島瑞穂社民党代表も「敵基地先制攻撃は専守防衛の原則を逸脱したもの」だと批判した。 【キム・ドヒョン記者 外信総合】