ささっと雑感。
■ 民主党新党首
民主党の党首に小沢一郎さんが選ばれたそうな。
いろんな新聞やブログでいろいろ書かれていますが、私は小沢一郎という政治家を「支持はしないが嫌いじゃない政治家」というカテゴリーに分類しています。
なんで嫌いじゃないのかと言えば、何年か前、なんかの雑誌で「小沢一郎はメスの柴犬を飼っていて、地元にいるときは毎日散歩に連れて出ていた。しかし今はその犬も年を取り、小沢氏の散歩する姿は見られなくなった」みたいな記事を読み、“悪人ヅラの小沢一郎が年老いて歩けなくなった柴犬をさすりながら「お前も年取っちゃったなぁ」とかポソっと言ってる図”を勝手に想像(妄想?)してしまったからです。こんなんを政治家の好き嫌いの判断材料にしてもエェんか?いや、好きか嫌いかは感覚的なモンだからいいでしょう。支持するか、しないかの問題じゃないんだから。
まぁ、超アフォなメール問題でどん底にまで落ちぶれた民主党(松下政経塾出身の目線が逝っちゃってる軍事オタクの元党首のせい)だから、かなりトホホ感の漂ってるわ、タイミングがやたら悪いわの菅直人さんがなるよるは良かったのではないかと個人的には思います。
■ がんばれ元田中派
小沢さんは言わずと知れた元自民党田中派です。国内の問題としては“業界と癒着して公共工事をドドンとやっちゃう・バラまいちゃう”イメージが強いかもしれませんが(いやー、けっきょくどの派閥もやってるんでしょうけど、田中派だけダーティーなイメージがついちゃいましたね)、最近の中国との関係を考えると、ここは元田中派にがんばってもらいたいものです。
なんで中国との関係が田中派ウンヌンになっちゃうのかと言えば、日中国交正常化を実現した田中角栄元首相の系列は中国にパイプを持ってるし、中国政府の方も田中派出身者というのは何かと憎からず思ってくれる(?)フシがあるからです。
ちょっと前も橋本元首相が訪中して中国のエライ方々と会談しましたね。ポチ首相はもう何年も訪中できないは、中国のエライおばちゃんからはすっぽかされるはなのに、なんで引退した橋本さんなら会ってもらえるのか。それは橋本さんは田中派出身だからです。
自民党の派閥の系譜と中国との関係を“超”カンタンに(“超”省略して)説明すると、「アメリカ
様に従属してと仲良くやっていきましょう系」の派閥(岸信介-福田赳夫-(略)-森-小泉)と、「中国とは仲良くやっていきましょう
っつーか、経済のこと考えたら仲良くした方が得でしょ系」の派閥(吉田茂-(途中で岸の実弟の佐藤A作が入るが外交路線としては岸と似ているし、実の兄弟なのになんで姓が違うのかとかメンド臭いので略)-田中角栄-(略)-竹下-橋本-小渕)とがほぼ交代で政権を担ってきたのです。
だのに、このところ
従米親米路線の系列が続いてるじゃないですか。(いやー、当初は「派閥をぶっ壊す」とか豪語していた小泉も、結局は森派出身ですしね。ま、公約どおり森派“以外”の派閥はほぼぶっ壊れてしまいましたね。)しかもいわゆる“ポスト”と言われる人のうち二人は森派。(それでも、その二人のうち“A級戦犯のなりそこねの孫”じゃない方はいくらかマトモに見えるからフシギだ。ま、“A級戦犯のなりそこねの孫”のヤヴァさに関してはまたヒマのある時に書こうかと思う。)サスガに三代も
従米親米路線の派閥が続いちゃヤバいっしょ。
と、いうわけなんで(もっと書きたいけど時間がないのでまた今度。って、いったいいつだよ?)、私は小沢民主党新党首に関しては、「支持はしないけど、嫌いじゃないし、応援はしたい政治家」というカテゴリーに入れたいと思います。