国立でむぱ研究室櫻分室さんから「
韓国国会超党派議員が決議案を提出」というトラックバックをいただいて、はや数週間。韓国の方はまだ提出しただけで、東京新聞から引用された記事以上の情報はまだ入っておりませんが、カナダの下院では、日本政府に対する慰安婦謝罪要求決議案が
満場一致で通過したそうです。
ここんとこブログも放置プレイ状態なのですが、せめてもの罪滅ぼしにカナダの決議案に関する記事を翻訳してみました。記事の出典は韓国の国政広報所/国政ブリーフィングです。それではどうぞ。
カナダ下院も日本政府に慰安婦謝罪要求
決議案、満場一致採択-アメリカ、オランダに続き3番目
カナダ連邦下院は28日、第二次世界大戦当時、日本軍により性奴隷にされた女性たちに対する日本政府の謝罪を求める決議案を満場一致で通過させた。
この決議案は「第二次大戦当時、日本帝国軍が20万人を超えるアジアの女性たちを性奴隷として動員した事実を認め、被害者全員に公式謝罪をすること」と「日本の教科書にこのような戦争犯罪が日本軍によって行われたことを明示すること」を求めている。
アメリカ、オランダ議会に続いて三番目に成立したカナダ議会の今回の決議案は、従軍慰安婦問題が特定国家間の外交的事案ではなく、人類の普遍的価値を守ることに関連する問題だという地球村の認識を再び示したものだ。
今年の2月、アメリカ下院が開催した史上初の“慰安婦聴聞会”でイ・ヨンスさんが証言途中に涙を流している。
通過前からトロント、オタワなどのカナダ主要都市で行われた元慰安婦女性の証言は、大きな反響を巻き起こしてきた。
これに先立ち27日には、カナダ連邦議会で与野党の垣根を越えた11人の連邦議員と現地メディアを含む150人以上が参加した非公式公聴会が開かれた。公聴会では韓国、中国、フィリピン、オランダ出身の“元慰安婦の女性”たちが当時の状況を鮮明に証言し、自分たちの無念な心情を吐露しながらカナダ議会が従軍慰安婦被害者を支援するよう懇願した。
公聴会に参加しつづけた議員や聴衆は、粛然とした姿勢で傾聴した。証言後、議員たちは個別に発言してこの日の証言に対する各自の所感を明らかにし、つらい過去や幾多の困難にもかかわらず歴史的真実と正義を伝えようとする女性たちの勇気に賛辞を送った。
今回の決議案を発議した中国系のオリビア・チョウ下院議員は「勇気を出して思い出したくもない過去を証言してくれた女性たちに感謝する。私も両親から日本軍が犯した慰安婦に対する蛮行の話をよく聞いた」とし、「決議案が通過するように最善を尽くす」と語った。
■“慰安婦被害者”の証言内容
韓国出身チャン・ジョムドルさん(84):「16歳のときにお金を稼ぐためにソウルに上京。永登浦駅で知らない男に満州の慰安所に連れて行かれ、日本の軍人を相手に無理やり性奴隷生活を送らされた。逃げ出したが日本の軍人たちに捕まり、水を無理やり飲まされる拷問をされたり、鞭で何度も打たれて耳を負傷したため、今でも耳がよく聞こえない。自殺する人も多かった。しかし私は自殺はしなかった。最後まで生き残って日本が私たちにしたこをすべて証言しようとしてきた。とても無念で、事実を話すためにここに来た。なぜ日本は謝罪をしないのか?申し訳なかったと謝るべきだ。なぜ自らの過ちを謝罪しないのか?」
フィリピン出身フェデンシア・デビッドさん(80):「14歳のときに日本軍が村を侵略し、食糧などを略奪したので村は廃墟となった。食べるものを手に入れるために市場に行く途中、日本軍の近くを通り過ぎようとしたら日本軍が無理やり水を飲ませて私の耳を切り取った。そして私を連行し、何度もレイプした。私の祖母も日本軍に殺された」「日本軍の蛮行を告発し、日本政府の公式謝罪を求めるための決議案が通過するようお願いする」
中国出身ミアンワン・リウさん(80):「14歳だった1942年に日本軍が村を侵略した。日本軍は私を無理やりバラックに連れて行った。ある日本軍の幹部が私を見て『お前が一番美人だな。俺がもらった』と言い、強姦した。その後、6人の日本軍人が来て無理やり服を脱がして強姦した後、また5人がやってきて強姦した。全身がとても痛く、体が腫れあがった。一日にご飯を茶碗に一杯とジャガイモ2切れだけしか与えられなかった。それから何も飲ませてもらえない日もあり、空を見ることもできなかった。ただ外に出て、青い空が見たかった」「日本の謝罪と補償を引き出すために日本に5回行ったが、日本政府は拒絶した。決議案が通過し、日本政府の謝罪を聞けるようにしてほしい」
オランダ出身エレン・ファン・プレグさん(84):「15人の少女たちが慰安所に無理やり連れて行かれた」
■証言後の議員たちの発言内容
ミリー・フェイ下院議員(第二野党ケベック・ブロック、台湾系):「今日聞いた女性たちの話は、私の祖母からも聞いていたのでよく知っている。祖母は現在台湾で暮らしているが、祖母が若かった頃、美人だったので気をつけなければと曽祖父が祖母を守った当時の状況を何度も聞かされた」
ベリー・ダブリン下院議員(与党保守党、加韓議員親善協会共同議長):「これまでバンクーバー、トロントの韓国コミュニティで慰安婦問題を論議してきた。カナダ政府も真実を明らかにし、正義を実現すると信じている」
オリビア・チョウ下院議員(第三野党新民主党、中国系):「勇気を出して思い出したくもない過去を証言してくれた女性たちに感謝する。私も両親から日本軍が犯した慰安婦に対する蛮行の話をよく聞いた。決議案が通過するように最善を尽くす」
ジャック・レイトン(第三野党新民主党党首):「女性たちの勇気に感謝し、決議案がカナダ議会で通過するように積極的に支持する」
駐カナダ大使館パク・ヨングク広報公使参事官
(登録日:2007年11月29日)