夏の終りに
2003年09月02日
あんにょ~ん。
今日もソウルは雨です。
猛暑と言えるような暑さを韓国では一度も味あわないまま、
夏が終わってしまいました。
そう、今週から学校がまた始まってしまったのです。
えー歳こいて、学生なぞをやってる身分でこんな事を言ったら
社会人のみなさんからシゴウされちゃいそうですけど、
2ヶ月半に及ぶ夏休みが終っちゃいました。
あぁ、夏休みの間に読みたい本や論文がいっぱいあったのに、
ほとんど手付かずのまま………。
韓国語や英語を勉強して、もっとペラペラになるハズだったのに、
相変わらず‘変なガイジン’レベル……………。
はぁぁぁ~。
8月31日になって、山のような宿題を前に呆然という事はないけど
(宿題がないんだから、当然とも言う)、人間の本質というのは、
三十路を越えても変わんらしい。
さて、韓国南東部の大都市、大邱(テグ)では、
ユニバーシアードが開かれ、
そして、8月31日、夏と共に閉幕しました。
しかし、ユニバーシアードは学生のスポーツの祭典であるハズなのに、
競技の結果はそっちのけで北の‘美女応援団’が注目を集めたのは
韓国も日本同様のようです。
だって、どの競技でメダル取ったとか、どの選手が記録出したとか、
ちっとも報道されていませんもの。
そのかわり、美女応援団がどうした、こうした、
彼女たちの衣装や化粧や髪型や小道具がどうした、こうした、
大邱市民との交流がどうした、こうした、
保守系市民団体の反北朝鮮デモがどうした、こうした、
といった報道はたっぷりありましたとさ。
なかでも、韓国人の複雑な心境を、さらに困惑させたのは、
(おそらく日本でも報道されたでしょうけど)
「偉大な将軍様」の写真入りの横断幕が、低い所にかけられて、
さらに雨にさらされている事に、彼女たちが泣きながら抗議して
みんなでプリプリしながらその横断幕を持ってった事でした。
それを見た人々の反応も様々で、
「やっぱり洗脳されてる」とか、
「テレビの前だから演技してるのね」とか、
「こわい」とか「かわいそうに」とか、
「やっぱり美人はナニしても美人だ」とか、
「どうせ整形してるんでしょ」だとかでした。
で、韓国人の友達の一人が、
「でも韓国だって、ちょっと前まではあんなんだった」と。
ま、その友達が生まれる70年代以前の話をしてるんだけどね。
色んな人の話を聞いたり、何かで見たり、読んだりして、
追体験したことを言っていたのさ。
そんな事を言い出したら、日本だって‘だいぶん昔’は
そんなんだった(らしい)し。
あんまり他の国ん事を、ゆーとらりゃーせんですわい。
それにつけても、日本のマスコミは情けないとゆーか、
かっこわるいとゆーか…。
‘謎の美女軍団に接近’とか言いながら、
彼女たちの宿舎に潜入しようとココロミルも、
屈強な警備のおにーさんたち(韓国の警察が警備している)に
「しっしっ」と言わんばかりに追い返されてる。
まるでその姿は‘モーニング娘。’のおっかけのよう。
しかもそれを、韓国のマスコミに
「こんなアホいてますケド」みたいな感じでネタにされてるし。
あー、恥ずかしいったら、ありゃしない。
韓国に住んでる日本人の身にもなってくれ。
でも、きっと日本の番組ではイロイロ編集しまくって
「やはり、彼女たちは謎のベールに固く閉ざされていたのであった」
(→軍事パレード→テポドン→マスゲーム→喜び組の図)
とかになっちゃうんだろーなぁ。
韓国の中学生くらいの女の子が、警備のスキをついて手紙を投げながら
「北のおねーさん、統一したら、また会いましょう」
と叫んでる姿は、たとえそれが‘やらせ’であったとしても、
ぐっとくるものがありますが、
それに対してモー娘。のおっかけじゃぁね………。
なんだか日本人やめたくなっちゃいます。
でも、本場の寿司はウマイし、日本のパスポートは便利なのよ。
やっぱり、日本を変えてくしかないねぇ。
薫