え~っと、あれだけ華々しく(?)喧伝されていた補佐官ですが、いつの間にやら5人から2人に縮小(?)されちゃってますね。それでも山谷えり子教育再生担当補佐官が残っているあたり、安倍内閣の怨念のようなものを感じてしまいますが・・・。
それでは、その補佐官に関する8月28日のハンギョレ新聞の記事です。どうぞ。
安倍“内閣総理大臣補佐官制”、1年後に有名無実化
5人中3人更迭、後任立てず
部署大臣と摩擦、“雑音”騒然
安倍晋三首相が昨年9月の政権発足と共に野心的に導入した米ホワイトハウス形式の補佐官制度が1年もたたずに有名無実と化す事態に陥った。
安倍首相は28日、党政改編で5人の首相補佐官のうち、拉致問題担当の中山恭子参議院議員と教育再生担当の山谷えり子参議院議員の2人のみを留任させた。経済財政・国家安全保障・広報など3つのポストの後任者は任命さえしなかった。
安倍首相は当初、首相官邸主導の改革のための核心エンジンとして補佐官制度を導入した。前任者の小泉純一郎首相のように個人的人気に依存せず、制度的に首相の指導力を強化しようという意図だった。しかし、大統領制国家の制度である補佐官制度は議院内閣制の日本の現実とは合わず、不必要な摩擦の起こすばかりとの指摘を受けた。首相補佐官は特別な組織を持つことができず、権限も首相に対する助言に過ぎないという制度的限界もあった。
安保担当補佐官だった小池百合子と塩崎恭久官房長官との摩擦が代表的な事例だ。安倍首相は安保分野における首相官邸の機能強化を狙い、小池に国家安全保障会議の創設を任せた。小池もこれによる権限拡大を視野に入れた。しかし関係省庁との調整が主要任務の塩崎官房長官が「政策決定ラインに混乱が生じる」として反発し、雑音が絶えなかった。小池は7月、防衛相にポストを移したが、防衛省次官の人事をめぐって塩崎と公の場で対立したため、両者とも今回はポストを失った。
世耕弘成広報担当補佐官は、安倍首相の広報戦術をめぐって井上義行総理秘書官(政務)としばしば摩擦を起こしたことが伝えられている。経済財政補佐官だった根本匠衆議院議員の任務は大田弘子経済財政担当相とかなり重複した。
東京/キム・ドヒョン特派員