7月10日の共同通信の記事、
「靖国が生存者5人合祀」 ずさんな戦後処理と韓国で、韓国人の生存者が靖国神社に合祀されていることが報じられたそうですが、この前日の7月9日に韓国のテレビ局、MBCのニュースでもこのことは報じられていました。リンク先からは Windows Media で動画をみることもできます(「동영상보기」をクリックしてください)。以下、翻訳です。
韓国人生存者合祀
[ニュースデスク]
●キャスター:日本の靖国神社には日本軍の戦死者だけでなく、強制徴用された朝鮮人戦死者も合祀されています。ところが、この靖国神社にまだ生存中の韓国人まで合祀されているという事実がMBCの取材の結果、初めて確認されました。イ・ジョンウン記者がお伝えします。
●記者:戦死者246万人を軍神として祀る靖国神社。ここには強制徴用された朝鮮人の位牌2万個も共に安置されています。MBCはこの5月、生存中の韓国人の位牌が靖国神社に置かれているという情報提供を受け、靖国神社側に確認を要請しました。
2週間後、確認を要請した2名が合祀されているとの回答が神社側から送られてきました。ソウルに住んでいる二人の生存者を訪ねてみました。
アン・テマン氏は1943年、パプアニューギニア上陸戦に軍属として徴用されたものの生還しました。いつの間に自分が英霊にされたのかと反問しました。
●アン・テマン(89歳、日本帝国軍強制徴用者):靖国神社にある?ワシの名前が?なんでそこにあるんだ?
●記者:サイパンで捕虜として捕まった金希鍾(キム・ヒジョン)氏は60年余り前に自分を死地に追いやった日本が、今度は自分をあの世に追い立てたという知らせに愕然とした表情を見せました。
●キム・ヒジョン(82歳、日本帝国軍強制徴用者):だから長生きしてるんだな。生きている人間を死んだと言えば、長生きするとかいうからな。
●記者:なぜこのようなことが起こったのでしょうか?取材チームはこの二人と共に東京の靖国神社を訪れました。しかし、神社側は合祀者名簿は一般に公開することはできず、取材にも一切応じられないと伝えてきました。
●靖国神社関係者:中での取材というのは一切お断りしています。今回だけではなくて、全部、中での取材というはお断りしています。
●記者:神社側は代わりに当事者と別個に会い、錯誤を認めながらも責任は日本政府にあると回避しました。
●アン・ソンジュン(アン・テマン氏の息子):神社側では政府から渡された通知を原則的にそのまま祀っただけなのでこうなったと…。
●記者:未だに生存している強制動員者と靖国神社の合祀名簿との対照作業が進行中ですが、このように生存していると確認された韓国人の合祀者数はさらに増えるものと思われます。MBCニュース、イ・ジョンウンでした。