朝鮮日報が出している週刊誌、『週刊朝鮮』の安倍壺三大特集の記事の一部を翻訳してみました。これ以外の記事「保守派の
貴公子安倍、次期首相確実視」、「安倍、強硬派だが摩擦は嫌う」、「知韓派安倍、韓国には慎重」はあまりにもヨイショぶりがひどく、キモチ悪かったので翻訳しませんが、(ワタクシ的解釈で)他の記事を要約するとこのように(↓)なります。
「保守派の貴公子安倍、次期首相確実視」
(A級戦犯のなりそこねの)岸信介元総理を外祖父に、知韓派(というか、親統一協会だろう?)の安倍晋太郎を父に持つ安倍晋三は日本政界のサラブレッド。次期首相になるのは確実だから、今のうちからヨイショしちゃおう!
「安倍、強硬派だが摩擦は嫌う」&
「知韓派安倍、韓国には慎重」
安倍ちゃんは強硬なタカ派といわれているけど、それは北朝鮮や中国に対してだけで、韓国(の統一協会)大好きな安倍ちゃんは韓国にはきっと優しくしてくれるよ。
こんな感じ(↑)でしたので、翻訳はしませんでした。ご容赦ください。
それでは、韓国の保守系メディアの安倍ヨイショぶりをご堪能ください。
「“安倍時代”を開く日本」アメリカ留学派の若い議員たちが側近
過去への責任意識なし…支持議員、連盟結成に行動部隊の役割
安倍晋三官房長官に“元祖側近”と呼ばれる“子分*”がいる。塩崎恭久(55)外務副大臣、山本一太(48)参議院議員、世耕弘成(43)参議院議員、そして石原慎太郎東京都知事の息子である石原伸晃(49)前国土交通大臣などだ。
塩崎議員は1998年、金融国会で政策立案を主導し、「政策新人類」の代表格として注目されている人物だ。自民党内のシンクタンクを主導している安倍の最高政策通だ。反対派からは「政策がない」という批判を受ける安倍長官にとって、もっとも貴重な存在である。塩崎議員は安倍よりも年上だが、安倍がニューリーダーとして浮上するに連れ、安倍と共に若手議員の兄貴分のような存在になった。東京大学を卒業した後、ハーバード大学の大学院を経て日本銀行に勤務した経歴もある。塩崎議員は安倍の総裁選挙公約作成を総括している。
山本一太議員は安倍の出馬を求める歌を直接作って発表するほどの熱狂的な安倍支持者。「安倍伝道師」を自任する彼に「安倍がむしろ負担を感じている」という声も上がっている。同じ派閥の森喜朗前総理から「君は少しやりすぎだ。今後そういうことを言うなら(派閥から)退会してもらう」という警告まで受けた。「知韓派**」を強調する彼は対北制裁シュミレーション・チームのチームリーダーとして大活躍している。
塩崎恭久議員は、韓国の特派員に自らを「対北強硬派」ではなく「対北戦略派」と呼ぶように注文するが、実際に会ってみると「嫌韓派」に近いという感じを与えるほど傲慢だ。今年に入り自民党外交部副(←?***)会長の地位を利用して外務省の機密文書をマスコミにもらしたという疑いを受けた。
早稲田大学出身の世耕弘成議員もアメリカ留学派だ。テレビ討論番組によく出演し、安倍の立場を代弁している。また、石原伸晃議員は父親の七光りに加え、安倍との親密な関係のため安倍政権で官房長官などの重責を任せられるだろうという予想がある。彼は「極右妄言師」の父親とは違って比較的合理的で、バランス感覚を持っているという評価がある。
中川昭一(53)農林水産大臣も安倍と毛色が似ている有力な後援者だ。超党派の集まりである「歴史教科書問題を考える会」を作った中川大臣は、2001年歴史歪曲教科書の騒ぎの際、「教科書問題をめぐる外国の発言は明白な内政干渉」と主張した。教科書歪曲に抗議するために日本を訪れた韓国の政治家に対しては「韓国には韓国の考えがあるように、日本には日本の考えがある。現行制度を超越するような部分については変化を期待しないように」と返答した。去年は日本軍の従軍慰安婦問題を扱ったNHKの特集番組の制作に安倍官房長官と共に圧力をかけた事実が発覚し、物議をかもした。
安倍が小学生のとき、彼の家庭教師をした平沢勝栄(60)議員も40年前の縁で“元祖側近”として分類される。平沢議員は「安倍は愛国心がある人だ。彼を総理にするために私が尽力していく」と宣言した。
まさにこれら“元祖側近”が安倍を総理に選出するエンジンの役割を果たしていくだろう。小泉総理の下で政治的に急成長したこれら40~50代の政治家たちは既存の政治家たちとは明らかに違う。そのほとんどが世襲議員である彼らは、海外留学派が多い。日本に対する誇りが高く、日本の国際的役割を強調する傾向が強い。
「戦争」という過去から自由で、責任意識をほとんど感じない戦後世代として、日韓関係を特殊な関係としてみなさず、「普通の関係」、「正常な関係」として復元させなければならないという主張をしている。「これ以上謝罪はしない。韓国を特別に他の国とは違って配慮する理由はない」という雰囲気だ。彼らは政界に入ったときから派閥の枠を超えて防衛関連の議員連盟や研究会を共にしてきたグループだ。彼らはすべて確固とした改憲論者だ。
塩崎議員をはじめとした安倍官房長官の元祖側近は二世議員、政策通というイメージが強い。しかし「安倍総理実現」に不足しているものがある。「口」は強いが「行動力」が弱いという点だ。戦争を経験するには野戦に強い武者集団も必要だ。6月5日、自民党総裁選挙で安倍を支援するために結成された「再チャレンジ支援議員連盟」がまさにその野戦軍だ。議員連盟結成を主導した山本有二(54)議員連盟会長、菅義偉(57)幹事長、梶山弘志(50)事務局長などは安倍とは出身階層が違う、荒くれの武者集団の臭いがする者たちだ。
高村派所属の山本有二は2003年の自民党総裁選挙で高村正彦(64)元外相を推した。高村は弱小派閥のリーダーとして54票を確保するなど善戦した。高村と同じ山口県出身の安倍晋三は高村善戦の主役が山本だという事実に早くから注目していたという。
菅義偉は3年前の総裁選挙のとき少数派の独自候補擁立の先頭に立った。候補擁立に必要な20人を集めるのに1人足りなかったが、少数派を結束する力と人脈を見せつけた。梶山弘志は父親の故・梶山静六元官房長官から受け継いだ政治観と腕力を兼ね備えていると評価されている。
このような行動力が安倍の元祖側近にはない。総裁選挙を目前にした安倍にこのような荒くれた武者集団はかなり魅力的な存在だ。彼らは安倍政権誕生に寄与して地位を得るという欲も強い。両者の利害関係が一致した結果、議員連盟が誕生したのである。山本議員などは派閥を超えた人脈を駆使して安倍支持者94人を集め、6月2日に初会合を開いた。議員連盟を構想から行動に移すまで2週間もかからなかったという。この日の会合には若手議員だけでなく、重鎮の議員も集まった。
若手議員の中には自らの確固とした意志により参加した議員が多かった。早く「カラー」を出しておけば安倍政権誕生後に重用される可能性が大きいという判断からだ。当初、50人も集まらないだろうと壮語していた自民党執行部は総裁選の早期過熱を憂慮し、議員連盟結成を阻止しようとした。議員連盟が初会合を開いた日、自民党執行部は東京都内でインドネシア地震街頭募金をすることに決定、若手議員たちの参加を促した。議員連盟結成を阻止するという明確な意思表示だった。初会合は予想を超える94人が集まった。これと共に現職の閣僚たちの「安倍詣で」も始まった。小泉改革の旗手だった竹中平蔵総務大臣は、いち早く安倍に乗り換えた。
安倍官房長官は「議員連盟を結成する際の山本、菅議員の活躍を知っており、信頼もしている」というメッセージを送った。政策通な元祖側近たちと、行動力を誇る野戦軍。これらが両車輪となり、安倍を総理に押し上げる原動力になるだろう。
*元記事に‘꼬붕’と表記してあるので辞書で探したのですが、辞書にはそんな単語が載っていない。で、よく考えてみたら日本語の「コブン」をその発音のままハングル表記しているものでした。そーいや「オヤブン」という居酒屋を見かけたことがあるな。韓国では「オヤブン」「コブン」がもう外来語として定着(?)しているのね。
**韓国語で「親日派」というと、植民地支配下で日本に尻尾を振っていた「売国奴」というニュアンスで使われるため、日本語でいう「親日」の意味では「知日」と表記されます。だからココでは「親韓」ではなく「知韓」となっていますが、なんか「チカン」って語感が悪いですよね。それにしてもイラクの位置も知らない山本一太が「知韓派」だなんて笑っちゃいます。
***この記事では塩崎恭久議員の肩書きが「自民党外交部副会長」となっていますが、塩崎恭久議員の公式HPでは「会長」となっています。おそらく韓国語記事の表記ミスだと思われます。また、外務省の機密漏洩という事件について私は知らないのですが、ご存知の方はお知らせください。
****元の記事には
▲6月2日安倍支援のために結成された「再チャレンジ支援議員連盟」の会
▲塩崎恭久
▲山本一太
▲世耕弘成
▲石原伸晃
の写真が入っていますが、キモチ悪かったのでそれは転載しませんでした。ウェブ上の記事ではなぜか石原伸晃の写真だけが大きくなっていますが、雑誌の方では4人とも同じ大きさの写真でした。
*****韓国では一般的に年齢は「数え年」で表記されるのですが、ここではわざわざ議員の生年月日を調べて「満年齢」で表記しました。