あんにょ~ん。
日本は物価がめちゃ高く、韓国は安い!と思ってらっしゃる方々が、日韓両国に多いのではないでしょうか?
でも、実際に暮らしてみると、韓国の物価(特にソウル)はそんなに言うほど安くはないのです。
日本はデフレで、物価が下がっているという事もありますが、
日本に帰るたびに
「あ、これ安い」の連続だったりします。
今日は、私が日々感じる物価のはなし。
《お給料》
まずは、おゼニを稼がないことには生きていけません。
もちろん、職種、経験、年齢などによって違いますが、サラリーマンの
平均的な給料は、だいたい日本の半額よりちょっと多いくらいです。
ま、あくまでも目安ですが、これを基準に物価を考えてみましょう。
《交通費》
単純に価格面だけで考えたら、文句無しに日本の完敗。はい。
日本の交通機関は激高です。
ソウル市内のバス、地下鉄は700ウォン(約70円。以下、ゼロを1個
とったらおおよその日本円)。
でも、マウル(村)バスという近距離バスが、1年前まで300ウォン
だったのに、いつの間にやら350ウォンに。そして最近、一気に500
ウォンまで値上がりしてしまいました。
仁川(インチョン)空港からソウル市内に行くリムジンバスも空港開港当初は
5000ウォン(これでも「高すぎる!」と不評だった)だったハズなのに、
5500ウォン、6000ウォンと順次値上がりしております。
このインフレ率はどうゆう事ですかね?
それに、サービスの面では、日本の方がはるかに上。
韓国のバスは、バス停に止まってくれません。(え?)
同時に3台のバスが来たとしましょう。
バス停には2台しか止まれません。
日本だと、バス停の後方で1台まってますね。
はい。韓国ではそんな親切なコトしてられません。
バス停から離れたトコでがばっとドア開けて、閉めて、去って行きます。
だから、おいてかれないように、バスまでダッシュしなければいけません。
バスにおばあさんがよたよた乗ってきました。
日本の運転手さんは、そのおばあさんが席につくまで出発しませんね。
でも、韓国の運転手さんは、そんなのお構いなしに、客が乗ったら即出発です。
自分の降りたいバス停に近づきました。
日本では車内放送で「危険ですから運転中は立ち上がらないで下さい」と流れます。
だから、バス停についてから、席を立ちますね。
でも、そんな事、韓国でしてたら永遠にバスから降りれません。
その他にも、運転の荒さというのもありますねぇ。
まぁ、これはバスやタクシーに限らず、
韓国のドライバー全体がそうなんですけど。
乗ってたら「慣性の法則」とか「遠心力」とか「加速度」とか、遠~い昔、理科で習ったような法則を体感できます。
この前、小学校低学年くらいの男の子が、「慣性の法則」で席から振り落とされるのを目撃しました。
さらには私自身、ロダンの『考える人』のポーズで本を読んでいたところ、バスが急ブレーキをかけながら急カーブを曲がったため、「慣性の法則」&「遠心力」により、横に立っていた人にそのままのポーズでブチ当たってしまいました。
このように韓国では、バスに乗るのに足腰を鍛える必要があります。
あと、労使関係が‘なーなー’な日本では交通機関のストってあんまり見ませんが、韓国ではしょっちゅうあります。
先月、国鉄のストで、ソウルー釜山間が麻痺状態になってたし。
2年前は、航空会社がストしてて、でも「まさか国際線まではしないだろー」と思ってたら、やってくれましたねぇ。アシアナ航空。
また、ちょーどそんな時に広島に帰る用事があって、しっかりとばっちりを
受けてしまいました。
搭乗手続きはやたらと待たされたし、機内食は超手抜きだったし、コーヒーとかのあたたかい飲み物なしだったし。何かの手違いで、エコノミーがビジネスクラスの席になってたけど、ちっともその特典にあやかれませんでした。
いったい普段のビジネスクラスって、どんな待遇なんだろう?
もっかい、手違いしてくれんかな?ストじゃないときに。
この運賃の格差も、サービスの質の格差や安全面で考えたら納得がいくかも。
あと、広島だったら市内はだいたい自転車で行くけど、韓国は道路が自転車用にできていないので、乗れません。車優先の道の作りなので、自転車では渡れない道がたくさんあります。実際、道路にほとんど自転車が存在しないし。
こっち来て数ヶ月の時に、自転車買った(12万ウォンくらいだったかな?)けど、最近はまったく乗ってません。
だって車道は車が暴走しまくってるし、歩道は自転車に免疫のない歩行者がちっともよけてくれないので、結局押して歩くハメに。トホホ。
スーパーや銀行とかには、駐輪場ないし。一体どこに止めたらいいのさ?
移動は必ず交通機関を使わなければならない事を考えたら、ホラ、やっぱりそんなに安くないでしょ。
ちなみに、国産車の値段は日本とあんまり変わりません。
興味ないからよー知らんけど。
外車は関税の関係メチャ高いらしい。
ガソリンもやはり税金の関係でリットルあたり1300ウォンくらいらしい。
ま、万が一お金持ちになっても、車を買おうとは思わんから、関係ないんじゃが。
《酒類》
韓国で洋酒は、関税のせいでとっても高いです。
だいたい日本の2倍くらいの値段でしょうか?
ウィスキーは好きじゃないからえぇけども、ワインが気軽に飲めないのはツライ。
ま、日本に帰ってから飲みましょう。
安くて一般大衆の酒といえば、焼酎(店で1本3000ウォン~)ですが、
私はコレが大嫌い。醸造アルコールの味しかしない!
4杯以上飲むと自動的に吐いてしまうので、これは飲みません。
レモン焼酎、ブドウ焼酎などもありますが、これは邪道です。
では、ビール。これはまぁOK。(生中2000ウォン~)
韓国のビールは焼き肉や辛い料理にもあうあっさり味。
‘広島じゃけん(まだある?)’に似ています。
でも、コクがある系のビールが好きな人には物足りないかも。
黒ビールがあるにはあるけど、味は普通のと変わらん。色がついてるだけ。
で、輸入ビールはやっぱり高い。さ、日本で飲みましょう。
《タバコ》
今は2000ウォン弱なのが、来年から3000ウォンに値上げするらしい。マン
セー!
で、毎年500ウォンずつ上げていって、最終的には5000ウォンまでするらし
い。
いやー。ものすごい値上げ。ぐふふ。
韓国でタバコは、韓国煙草人参公社というところが専売している。
タバコ売って不健康にしといて、高麗人参も売りつけるなんて…。
で、そこは高度成長時代にも一気に60%の値上げをした事があるらしい。
その時の値上げはインフレが理由だったんだけども、今回の理由は
「世界の趨勢にならって」と「先進国並みに(何を?)」らしい。
日本もこれ見習って‘先進国並み’にしてくれー。
も~。‘嫌煙ファシス党’でも結成しようかしらん。
おや。つい長々とこんなに書いてしまいました。
来月、広島に帰るのがよほどウレシイみたいです。
それともストレスたまってるんでしょうか?
それでは、《食品、日用品編》はまた今度。
薫