このゴールデンウィークにソウルを訪れた日本人の方も多いかと思いますが、そのソウルのど真ん中で、警察による過剰な暴力や不当拘束が行われました。
リンク先の動画に出てくる明洞(ミョンドン)は外国人観光客も多く訪れる繁華街ですよ。そんなところで警察が一般市民を片っ端から捕まえていったんですから。あぁ、コワイコワイ。
外務省海外安全ホームページを見ても載っていませんでしたが、大韓民国のところには「警察権力による不当逮捕、暴力が蔓延している。外国人観光客が多い繁華街でも要注意。なお、国家によるマスコミの掌握がすすんでいるため、報道されている内容を鵜呑みにしてはいけない」と表記すべきじゃないでしょうかね。日本のみなさん、韓国は危険ですよ。
警察「車壁」で集会の進路を遮断
「ウサギ狩り」包囲に市民激怒
「ロウソク」大規模連行はなぜ起きたのか
[現場]ロウソク1周年、警察の集会封鎖に対する抗議で都心各地で衝突
メーデーと「ロウソク集会」1周年を記念し、4月30日から3日間、ソウル都心で開かれた集会で、240人余りの市民が警察に大量連行された。特に5月2日だけで112人が連行されたのは、ロウソク集会が最高潮に達した昨年6月25日に228人が連行されて以来では最大規模だ。この日は一部の市民が警察に向かって投石するなど、集会も加熱の様相を呈していた。
■現場の状況 この日の集会参加者たちは、「警察の無理な集会封鎖」を大規模衝突の原因にあげた。清渓(チョンゲ)広場で集会を準備した民生民主国民会議など15の団体は2日、集会を大規模大衆集会の代わりに、1年前のロウソクの意味を振り返る素朴な文化祭として準備していた。しかし警察は、集会が予告されたソウル駅広場や清渓広場などに大規模な車壁を設置し、市民たちの出入りを塞いだ。
偶然、重なった「ハイ・ソウル・フェスティバル」の開幕式が問題を大きくしたという指摘もある。この日の夜7時から集会が予定されていた清渓広場が源泉封鎖され、行き場を失ったデモ隊が、この日の午後に太平路で行われたフェスティバルのパレードに混ざり、開幕式の舞台が設けられていたソウル広場に追いやられたためだ。警察の集会封鎖に興奮したデモ隊数百人が、ソウル広場に設置されていたハイ・ソウル・フェスティバルの開幕舞台を占拠し、祭りの場が修羅場と化してしまった。このため、ソウル広場だけでも市民68人が連行された。
ソウル広場の1次衝突で興奮した市民が追いやられたソウル明洞(ミョンドン)では、夜8時以降、投石戦もあった。警察はこの過程で歩道に立っていた市民まで手当たり次第に連行し、市民たちの反発を買った。3日、ソウル江西警察署と陽川警察署で連行者に接見したイ・グァンチョル民弁(民主社会のための弁護士の会)所属弁護士は、「江西署にいる13人は全員、各自の楽器を演奏していた“市民楽隊”であったり、ハイ・ソウル・フェスティバルに参加していた市民だった」とし、「これらに対する無差別的な連行は、明らかに不法」だと語った。
■ロウソクトラウマ再確認 李明博政府の「ロウソクトラウマ」が、このような大規模連行の理由としてあげられる。政府は昨年のロウソク集会が終わった後、しばらく静かだった路上デモが「竜山惨事
*」を契機に本格化すると、機会のあるたびに「厳正な法執行」を強調し、デモに強硬対応をするという方針を明らかにしてきた。
警察は4月29日、「竜山惨事100日」と「ロウソク1周年」まで進歩陣営の集会計画が相次ぐと、代わる代わる「不法デモに厳正対応する」と強硬対応方針を明らかにし、今月2日には法務部行政安全部・文化体育観光部などの3省庁の長官が「暴力デモを自制するように」という合同談話まで発表した。オ・チャンイク人権実践市民連帯事務局長は、「参加者は昨年より減ったのにもかかわらず、一晩で112人を連行したということは、政権のデモ対処がより攻撃的になったということ」だとし、「政権が市民の政治的意思表現を封じることによって、逆に市民の怒りを大きくしている」と指摘した。パク・スジン記者
『ハンギョレ』 2009年05月04日
*竜山撤去現場火災事件。2009年1月20日ソウル市竜山区にあるビルの屋上を占拠・篭城していた入居者と全国撤去民連合会の会員、警察、用役職員の衝突中に発生した火災によって多数の死傷者が出た。